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失業保険の手続きはどうする?|受給期間や受給金額はどのくらいなのか?

投稿日:2018年4月16日 更新日:

失業保険は会社に勤めていた人が失業した場合、再就職するまでの生活費をサポートする制度です。しかし、フリーランスになる場合は失業保険をもらうことができないということを知っていたでしょうか。

会社勤めをしていた人でも退職した理由によっては、受給するまでに3カ月ほど待たなければならず、その期間、収入がない状態は不安と思う人が多くいます。ここでは失業保険に関するの基礎知識について解説します。

失業保険とは?

失業中に生活を支えてくれる失業保険の制度は、正式には「雇用保険」といいます。また、受給できるのは、正確には「雇用保険の失業等給付(失業給付)の基本手当」のことです。

会社員やアルバイトのような企業から給料をもらって生計を立てている人が、解雇、リストラ、人員整理、または自らの都合で退職することになった場合に、困難や不安を感じることなく再就職のための活動をし、一日でも早く、次の就職先が見つかるまでの生活資金をサポートする制度です。

失業保険の対象者はどのような人か?

失業保険が受けられる人は一般的な労働者で雇用保険に加入していた人に限られます。なお、会社経営者(役員含む)は雇用保険に加入することができないため、失業保険を受け取ることはできません。

また、個人事業主についても雇用保険に加入できないため、失業保険は受給できません。雇用保険の加入条件は「週20時間以上の勤務」「30日以上の勤務」の両方を満たす場合に限られるため、パートやアルバイトで短時間勤務の場合は該当しないこともあります。

なお、雇用保険に加入していても失業保険を受給できないケースもあります。加入期間が短かい場合、加入期間中の勤務日数が少ない場合などが該当します。

失業保険はどれくらいもらえるのか?

失業保険のもらえる金額は、会社を辞めたときの退職理由、雇用保険の加入期間、退職時の年齢や収入によって決定されます。

以下のような流れで計算します。

1.1日当たりの「賃金日額」を算出

退職直前の6か月の賃金総額を180日で割って1日当たりの「賃金日額」を算出します。

2.給付額を算出

賃金日額に「給付率」を掛け、「給付日数」を掛けて算出します。なお、給付日数は年齢、勤続年数、退職理由などによって決まります。

(1)基本手当日額の計算方法(給付率)

【離職時の年齢が29歳以下、65歳以上】
賃金日額(w円) 給付率 基本手当日額(y円)
2,290円以上4,580円未満 80% 1,832円~3,663円
4,580円以上11,610円以下 80%~50% 3,664円~5,805円(※1)
11,610円超12,740円以下 50% 5,805円~6,370円
12,740円(上限額)超 6,370円(上限額)
【離職時の年齢が30~44歳】
賃金日額(w円) 給付率 基本手当日額(y円)
2,290円以上4,580円未満 80% 1,832円~3,663円
4,580円以上11,610円以下 80%~50% 3,664円~5,805円(※1)
11,610円超14,150円以下 50% 5,805円~7,075円
14,150円(上限額)超 7,075円(上限額)
【離職時の年齢が45~59歳】
賃金日額(w円) 給付率 基本手当日額(y円)
2,290円以上4,580円未満 80% 1,832円~3,663円
4,580円以上11,610円以下 80%~50% 3,664円~5,805円(※1)
11,610円超15,550円以下 50% 5,805円~7,775円
15,550円(上限額)超 7,775円(上限額)
【離職時の年齢が60~64歳】
賃金日額(w円) 給付率 基本手当日額(y円)
2,290円以上4,580円未満 80% 1,832円~3,663円
4,580円以上10,460円以下 80%~45% 3,664円~4,707円(※2)
10,460円超14,860円以下 45% 4,707円~6,687円
14,860円(上限額)超 6,687円(上限額)

※1 y=(-3w2+69,980w)/70,300

※2 y=(-w2+18,020w)/16,800とy=0.05w+4,184 のいずれか低い方の額

参照元:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000130892.pdf

(2)給付日数

自己都合による退職
自己都合による退職
(定年退職も含む)
雇用保険の加入年数
1年未満 1年以上
5年未満
5年以上
10年未満
10年以上
20年未満
20年以上
15歳以上65歳未満 90日 90日 120日 150日
会社都合による退職
会社都合による退職 雇用保険の加入年数
1年未満 1年以上
5年未満
5年以上
10年未満
10年以上
20年未満
20年以上
30歳未満 90日 90日 120日 180日
30歳以上35歳未満 90日 90日 180日 210日 240日
35歳以上45歳未満 90日 90日 180日 240日 270日
45歳以上60歳未満 90日 90日 240日 270日 330日
60歳以上65歳未満 90日 90日 180日 210日 240日

参照元:ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.go.jp/insurance/insurance_benefitdays.html#main

受給に当たっての制限とは?

1.待機期間について

受給資格の決定日(離職票などの提出をした日)から7日間を待機期間といいます。待機期間中は失業保険の給付対象日としてカウントされません。なお、この期間中はアルバイトもすることはできません。収入を得るとその翌日から7日間、待機期間のやり直しになります。

また、就職活動をすることはできますが、待機期間中に新しい職場で勤務した場合は再就職手当が支給されませんので注意してください。

2.自己都合退職の場合の給付制限

自己都合退職の場合、待機期間終了の翌日から3ヶ月間は給付制限期間となり、この間は失業保険の支払いが一切されません。ただし、給付制限期間中であれば、アルバイトをして生活費を稼ぐことが可能です。

失業保険の手続きはハローワークで行う

失業保険を受給する場合、受給条件の判定、受給説明会、失業認定の3回ハローワークに行かなくてはなりません。さらに引き続き失業保険を受給する人は毎月1回失業認定日にハローワークを訪れる必要があります。

1.ハローワークに行くときの持ち物

最寄りのハローワークで手続きを行う必要があります。全国のハローワークは土日祝日を除く、8時30分から17時15分まで開いています。

失業保険の手続きに必要となる持ち物は以下の通りです。

  • 雇用保険被保険者離職票(1)
  • 雇用保険被保険者離職票(2)
  • 印鑑
  • 写真2枚(縦3cm×横2.5cm)
  • 普通預金通帳
  • マイナンバー確認証明書(マイナンバーカード、通知カード、住民票など)
  • 本人確認証明書(運転免許証、マイナンバーカード、年金手帳など)

最初にハローワークで行う手続きは失業保険の受給申請ではなく、求職の申し込みです。求職申込書に就職先の希望条件や経験した仕事を記入して、辞めた会社から貰った雇用保険被保険者離職票と一緒に窓口に提出します。

問題がなければ書類が受理され、失業保険の受給資格が与えられます。

退職して失業保険を申請したら扶養に入る

配偶者など扶養できる人がいる場合は扶養に入るのが得策です。扶養に入るための手続きは、会社によっては面倒な書類の提出を求められるところもあります。

しかし、失業保険が支給されるまでの3ヶ月間でも扶養に入ることができれば、国民健康保険や国民年金に入って保険料を払うより、支払額をかなり節約できることになるため、少しでも負担を少なくするために手続きをしておきましょう。

失業保険受給中に再就職が決まったら再就職手当がもらえるかも?

失業保険の受給中に再就職が決まると失業保険は打ち切りになりますが、その代わりに所定給付日数(失業保険のもらえる最大日数)の残り日数に応じて「再就職手当」が出ることがあります。

1.再就職手当の受給条件

再就職手当を受給するためには以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • 所定給付日数の残り日数が3分の1以上ある。
  • 待機期間(7日間)を終了している。
  • 給付制限がある場合はハローワーク経由の就職であること。
  • 再就職先(関連会社も含む)で雇用されたことがない。
  • 再就職先で雇用保険に加入し、1年以上の雇用が見込める。
  • 過去3年間に再就職手当を受給したことがない。
  • 失業保険の手続き前からすでに内定していない。

2.再就職手当の金額の算出方法

再就職手当の計算式は2通りあります。

(1)所定給付日数を3分の2以上残して再就職した場合

支給額 = 基本手当日額 × 失業保険の支給残日数 × 70%

(2)所定給付日数を3分の1以上残して再就職した場合

支給額 = 基本手当日額 × 失業保険の支給残日数 × 60%

ただし、計算式の中の基本手当日額の金額には上限があります。(平成30年8月1日時点の金額)

基本手当日額の金額の上限
退職日における年齢の範囲 基本手当の上限額
60歳未満 6,105円
60歳以上65歳未満 4,941円

参照元:ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.go.jp/insurance/insurance_stepup.html#main

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