履歴書で年齢を書こうとすると「満◯◯歳」という欄があります。
履歴書は就職希望先の企業に提出する正式な書類のため、間違いがあってはなりません。
満何歳と履歴書に書くとき、どのように記入すればいいのでしょうか。
特に、早生まれの人は満年齢の考え方に悩んでいると思われます。
履歴書にも当たり前のように書いてあるため、一般常識として知っておいたほうがいい言葉です。

「満何歳」とは?
「満何歳」とは、日本での年齢の数え方での一つで、生まれた日を0歳として、誕生日を迎えるごとに1歳ずつ年齢を重ねる歳の数え方です。
日常生活の中で「何歳?」と聞かれたときに答える年齢が満年齢「満何歳」という意味です。
たとえば2000年5月15日生まれの人であれば、2018年4月10日時点の満年齢は、「満17歳」になります。
そして2018年5月15日の誕生日を迎えた時点で、「満18歳」になります。
満年齢と数え年との違いは?
満年齢は現在の年齢であり誕生日で「年齢」を数える方法です。
一方、数え年は「年齢+1歳」です。
現在のように誕生日で歳を数えるのではなく、1月1日で歳を数えます。
つまり、生まれた時を1歳とし「正月を迎えるたびに年齢を1歳重ねるという計算方法」です。
※昔は「立春」(2月4日頃)を正月としていましたのでこの日で歳を1歳重ねていました。
満年齢という数え方が一般的になったのは、戦後です。
戦後の日本は混乱が続いており、食料配給制で年齢を確認する際、数え年では不都合が出てきました。
そこで、昭和24年に「年齢のとなえ方に関する法律」が制定され、5月24日に施行されました。
以来、満年齢で数えるようになりました。
なお、満年齢の数え方で注意したいのが、1つ歳をとるのが「前日の24時」という決まりがあることです。
余談ですが4月1日生まれが早生まれになる理由が以下のように説明できます。
4月1日生まれの場合、年を取るのは3月31日24時です。
つまり、3月生まれと同じ学年になります。
法律では4月1日生まれの人は、4月2日生まれの人より1年早く学校に行けるのです。

履歴書の「満何歳」記載時に注意点とは?
1.書類を提出する時点の年齢を記載
履歴書に満年齢を記入する上で、特に注意しなくてはいけないのは、「履歴書を提出する時点での年齢を書く」ということです。
「履歴書を書いている時点の年齢を書く」と考える人もいますが、書類の提出日に合わせて記載した方が望ましいでしょう。
特に、履歴書を書いてから提出するまでの間に誕生日を迎える人は要注意です。
たとえば1997年3月12日生まれの人が2018年3月10日に履歴書を書き、2018年3月15日に履歴書を提出するとします。
履歴書を書いた3月10日時点での年齢は「満20歳」です。
ところが、企業に履歴書を提出する時点での年齢は「満21歳」になります。
この場合、履歴書の年齢欄には履歴書の提出日の年齢「満21歳」と記載した方が望ましいということです。
2.和暦で記載する時は元号を略さない
履歴書に年齢を記載する際、生年月日も記載することになっている場合がほとんどです。
生年月日や学歴・職歴などを和暦で記載する場合は、元号を省略しないことです。
履歴書に書く日付は和暦や西暦のどちらでも間違いではありません。
ただし、和暦や西暦のどちらかに統一する必要があります。
また、「昭和」を「S」、「平成」を「H」などと略して書くことも方法としてはありますが、履歴書は志望企業に提出する正式な書類の位置づけであるため、日付に限らず、略さずに正式名称で書く必要があると認識しておきましょう。
エクセルで履歴書を作成する場合は関数を使って満年齢を計算できる
履歴書は手書きだけでなく、パソコンで作成・提出を行うのも一般的になりました。
その場合、表計算ソフトExcel(エクセル)の「Datedif関数」を使用すれば自動的に最新の満年齢を表示してくれるので、満年齢を間違えるケースがないためオススメです。
「満年齢」の欄のところに、「=DATEDIF(”生年月日”,TODAY(),”Y”)」と関数を入れれば、ファイルを開いた時点でのあなたの満年齢を自動的に計算・更新してくれるのです。※生年月日は「”1997/3/12”」のように入力します。
就活や転職で履歴書を何枚も提出する場合、特にオススメです。
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