就活で大切な面接。面接の方法も集団面接やグループディスカッションなど段階に応じて形式が異なります。
その対策がわからず、戸惑っていませんか。仕事人生を左右する一大イベントなので不安は当然です。
面接官は、就活生が「どのような人間性を持っているのか」「企業に貢献できる人物なのか」などを見ています。
自己分析によって企業が求める人材であると面接時に表現できるようにし、入社後の働く姿が想像できるまで企業研究して熱意と価値観を伝えられるよう準備しておきましょう。
面接のタイプは大きく2つのタイプに分けられる
1.グループ面接
就活生が複数(3名から5名程度)で、面接官(複数が多い)の質問に対して、面接官が指示する順番もしくは挙手によって答える形式です。
序盤の面接に多く、個人面接へ進む就活生をグループ面接で選別します。
個人面接と違い、比較する就活生がいるため、他の就活生の発言を傾聴し、発言がダブらないようにしつつ、グループの中で自らが一番になる意識で臨むことが重要となります。なお、グループ面接は発言する時間は限られ、回答を短時間にまとめる瞬発力が必要です。
グループ面接で一番重要なポイントは、第一印象がすべてということです。
入室のときから始まり、椅子に座るとき、最初の挨拶、さらに他の学生が発言しているときの態度もしっかりとチェックされ、その印象がそのまま評価に反映されます。
2.個人面接
1人の学生が、1人もしくは複数の面接官と会話する形式です。
一般的に後半の面接は個人面接が多くなります。
じっくり会話をすることで企業が求める人材であるか、熱意や仕事への価値観などがチェックされます。
特に企業が求める力を測定する面接をコンピテンシー面接といい、その面接の手順は、最初に「学生時代に最も力を入れたこと」など質問し、その過去の具体的行動を深堀して聴くことで、その学生のコンピテンシー(企業が求める力)を抽出し、入社後の行動を予測します。
個人面接で重要なポイントは、あくまでも面接官との会話が成立しなければならない点です。
笑顔はもちろん、うなずいたり質問を復唱したりなど、初対面であっても気さくに会話ができることをアピールしなければなりません。
面接の流れと注意点
1.控え室で待機
すでに面接が始まっていると認識しておきましょう。
携帯電話をいじったり、キョロキョロ周りを見たり、落ち着きのない行動はマイナスの印象を与えます。
配布された資料を見るなどして、静かに待機します。
2.面接会場
面接会場のドアはノックをしてから入ります。
ノックは3回です。
中から「どうぞ」という声が聞こえてから入ります。
なお、ドアが最初から開いていたら「失礼します」と言って入りましょう。
この場合はノック不要です。
入口で明るく「失礼いたします」とおじぎをし、ドアを両手で開けます。
入室時点でその学生のイメージがある程度はつかめると多くの面接官がいいます。
3.イスに座る(面接スタート)
「よろしくお願いいたします」と明るくあいさつし、おじぎをします。
面接官に「どうぞ」と言われてから座り、面接官からの言葉には「はい」と返事をしてから行動すると好印象になります。
なお、「どうぞ」と言われない場合は、焦らずに「失礼します」と一言添えて、座るようにします。
イスの背もたれには寄りかからずに背筋を伸ばしてやや浅めに座ります。
明るい笑顔を保つことを意識します。
面接官が複数いる場合、基本的には質問をする面接官の目を見て回答します。
退席明るく「ありがとうございました」と言い、丁寧におじぎをします。
出口のところまで行ったら、もう一度、面接官のほうを振り返り、「失礼いたします」と言い、明るくきちんとしたおじぎをします。
4.会場退室
会社の建物を出るまでは面接であることを意識して行動しましょう。
面接試験の合否の分かれ目
以下の3つの事項については当たり前のように感じてしまうのですが、この部分を疎かにすると他の部分で差別化できたとしても面接官には良い印象を残すことはできません。
まずは、これらのことをしっかりと理解して面接試験に臨みましょう。
1.面接時の態度で差別化する
面接というと自分の話す内容が重要と考えている人が多いです。
しかし、複数の志望企業の採用を勝ち取る人は面接とは人対人のコミュニケーションの場なので会話の印象に関わる態度がとても重要であることを認識しています。
「話し上手は聞き上手」というように、面接官の言葉をしっかりと聞いている就活生は、それだけで印象が断然違ってきます。
面接官の顔を見ながら、ゆっくり相づちを打ってみてください。
返事ははっきり、大きく、「はい」というだけで、簡単に好印象を作れるのです。
たったこれだけで、他の就活生との差別化が図れるのですから実践しない手はありません。
2.結論を先に言う
面接ではとにかく自分の印象を上げるために就活生は誰でも一生懸命話をします。
しかし、一生懸命にやれば良いというものではありません。
まずは相手に自分の考えをしっかり理解してもらうことが前提なのです。
多く話したところで、結局何が言いたいんだろうかと面接官が疑問を持ってしまうような就活生が多いです。
前置きが長い話は、聞いていてイライラします。
印象が良くなるはずがありません。
まずは結論をいうということを忘れないでください。
「志望動機は何ですか」「大学で一番頑張ったことは何ですか」「自己PRをしてください」など、どんな質問でも、必ず最初に結論を言いましょう。
最初に結論をいうことで、面接官は内容を把握しやすくなり、その後に続く話を聞こうという気になるのです。
最低でも、最初に結論を言った姿勢は評価されます。
3.必ず応募する企業を調査する
面接ではほとんどの就活生が「御社が第一志望です」といいます。
そう言わないと内定がもらいにくいからです。
どんな企業でも自分の会社が第一志望でない就活生を採用したいとは思いません。
しかし、第一志望といっておきながら、その会社のことをどれだけ知っているか尋ねると、全く調べていないことが判明するケースがよくあります。
本当に自分が入りたい企業であれば、その企業をしっかり調べるはずです。
いつ設立されて、従業員は何人いて、売上げはどれくらいあるのか。
そして、企業が掲げている「経営理念」なども当然分かっているはずです。
企業側は、本当にこの会社が好きでしっかり調べてくる就活生を採用したいと考えています。
面接を受ける企業のホームページは隅々まで見て内容を把握しましょう。
そして、その企業がどういう企業なのかイメージして、そのホームページを見た感想をしっかりと言えるように入念に準備しましょう。
ここまで準備ができれば、面接時に自然と熱意をもって話ができるようになり、面接官にもその思いが伝わるはずです。
最低限、この程度のことをしなければ、内定がもらえるはずがないと認識しておきましょう。
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