インターンシップに参加することで、働くことや会社の雰囲気などを肌で感じることができます。
しかし、応募者が殺到する大手企業のインターンシップでは、参加者の選考が行われることがあります。
選考の形式は書類のみ、あるいは複数回面接をするといった風に企業によってさまざまです。
就活生にとっては、インターンシップに参加することで本選考に有利になるのか気になるところです。
インターンシップとは
インターンシップとは、企業や組織が学生(就活生)向けに開催する就労体験イベントです。
学生が企業の現場に出向き、企業で一定期間、その企業が設定したカリキュラムに沿って作業を行います。
仕事の手伝いや模擬体験のような簡単な内容から、企画から実業務を行うという難易度の高いものまであります。
そのため、1~3日間の短期間のものから数ヶ月を要するものもあり、中には賃金が支払われるものなど、さまざまあります。
学生が実務レベルの技術や能力を養うための「学術・教育活動」からスタートしたインターンシップは、学生の職業研究や履歴書に記載するためのネタ集め、その企業に対するコネ作りなど、就職活動を有利に進めるための取り組みに変わりつつあります。
インターンシップの参加者も増加しているため、実質的な就職活動のスタートといえそうです。
インターンシップ参加者は本選考で有利になるのか?
インターンシップに参加した学生が、その企業の選考に進み内定を得ることは多いようですが、インターンシップの参加が選考に直結していることはないようです。
企業の内定者の中にインターンシップ参加者が多い理由は志望する業界や企業をインターンシップを通じて早期に見つけることが、何よりも就職活動に有利に働くためであるといえそうです。
多くの学生は就職活動の初期は志望する業界や企業は「有名企業」や「人気業界」を中心に情報収集を行いがちです。
そのため上辺だけの情報やイメージだけで志望する企業を決めて、選考に臨むことになります。
一方、インターンシップを通じて早期に自分に合った業界や企業に出会うことが出来れば、一般的な情報だけではなく、多くの社員から現場の苦労話を聞くなど、より現実的な情報収集が可能になります。
憧れが先行する期間を経て選考に臨むよりも冷静にその企業について調べたり、自分との相性を考える期間を経て選考に臨む方が結果的に企業側から評価されているのです。
つまり、インターンシップに参加するだけでは選考が有利にならず、多くの企業との早期接点を通じて自分が働きたいと思える業界や企業を探すことができることがインターンシップに参加するメリットなのです。
その経験を生かすことでライバルに差をつけ、選考を突破することができるのです。
1Dayインターンシップは参加する意味があるのか
企業PR、会社説明会の色が強い1Dayインターンシップは自己PRの機会がないため、参加する意味がないといわれることがあります。
しかし、自分の就活の軸を見つける絶好のチャンスととらえれば、参加する意味があります。
1Dayインターンシップは開催企業数も多く、日程調整もしやすいので積極的に参加するのがオススメです。
1Dayインターンシップの場合は、選考ではなく先着順で決められることがほとんどです。
気づいたときには定員がすでに埋まってしまい、気になっている企業のインターンシップに参加できないということもあります。
1Dayインターンシップに参加するためには、常にアンテナを張り、情報収集をすることが大切です。
就職活動解禁後にスタートした就活生の対策
インターンシップ参加者と比較すると、就職活動解禁後にスタートした就活生は圧倒的に不利なように思えますが、インターンシップ参加者のメリットや強みは、インターンシップに参加しなければ得られないものというわけではありません。
インターンシップ参加者は企業側にはどのような人間であるか分かってもらっていますが、参加していない人には面接での自己PRの場があり、そこでカバーできます。
また、インターンシップ参加者はどのような会社であるか、雰囲気などを含めてある程度把握していますが、これもOB・OG訪問などで企業研究を深めることができます。
インターンシップ以外のことでも、しっかり打ち込んで経験を積んでおき、具体的な体験を自己分析で掘り下げておけば、十分面接官に響く話ができます。
きっちりと対策すれば、十分同じ土俵で戦えます。
インターンシップを経験するか、インターンシップ以外の経験をするか。それを選ぶのは自分自身です。
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