仕事を探す場所といえば、ハローワークですが、就職・転職活動のために初めてハローワーク(公共職業安定所)に行くときは少し不安になるかと思います。
服装や必要な持ち物など事前に確認できるものは準備しておきましょう。
年齢性別を問わず多くの人が利用している施設ですので、けっこう気楽に利用できる場所です。
ハローワークへ行くときの服装や持ち物はどうすればよいか
ハローワークに初めて行くときの服装は、普段着で問題ありません。
常識の範囲内であまりにだらしない格好などは避けましょう。
面接時の服装が気になる人は面接本番と同様のスーツを着て行き、ハローワークのカウンセラーにアドバイスをもらうのもひとつの方法です。
持ち物の指定はなく、何も持たなくても構いませんが、履歴書、メモ帳、筆記用具があると便利です。
履歴書があると過去の職務経歴や資格などを「求職申込書」に記入する際や、カウンセラーに説明する際にスムーズにできます。
ハローワークの利用の流れ
ハローワークの利用時間は、基本的に月曜日から金曜日までの8時30分~17時15分です。
一部のハローワークは19時00分まで開いているところもあります。
また、地域によっては土曜日も利用できるところがあります。
全国ハローワークの所在案内で身近にあるハローワークを確かめましょう。
ハローワークで仕事探しをするときの基本の流れは以下のとおりです。
1.求職申込書の提出
ハローワークを利用するとき、提出しなくてはいけない書類が「求職申込書」です。
ハローワーク内に置いてあって、名前や住所などの基本情報と探したい仕事の職種などを書いて提出します。
内容は、氏名、年齢、住所、連絡先などの個人情報のほか、今までの職務経験、学歴、資格、また希望する職種、勤務地、給与、勤務形態、勤務条件などです。
これを提出すれば必要な手続きはすべて完了です。
「ハローワークカード」(または「求職受付票」ともいいます)を受け取って、全国すべてのハローワークが利用できるようになります。
2.キャリアシートの提出
続いては「キャリアシート」(または「求職公開申込書」ともいいます)の提出です。
名前や住所などの基本情報と自分のアピールポイントなどを書きます。
これは採用する企業が見るための書類で、提出すると企業側から仕事の連絡がくることもあります。
キャリアシートを提出するかどうかは自由です。
提出することで仕事に出会えるチャンスが増えるので、提出するようにしましょう。
3.求人情報の検索
ハローワークには求人検索用のパソコンを設置しており、登録件数は60万件以上あります。
国が運営しているだけあって、圧倒的な情報量です。
仕事の内容や給料などの様々な条件で絞り込んで検索が出来るようになっています。
4.職業相談
気に入った求人情報を見つけたら、そのまま検索機で印刷をして窓口で相談をします。
ここでは、求人情報についての詳細や応募企業の評判など質問することができます。
希望した条件にマッチした仕事はすぐに見つからないので、大体の候補をいくつか選んでおいて、相談員に見てもらいながら決めるのがコツです。
同時に自分自身の経験や自分が貢献できることをアピールするとよいでしょう。
担当者が紹介できると判断すれば、その場で企業に連絡をして仲介をしてくれます。
5.応募
多くの企業は書類選考があるので、履歴書と職務経歴書を書いて送ります。
このときも書いた書類は相談員にチェックしてもらいましょう。
自分一人で書類を書くよりも経験豊富な相談員にアドバイスをもらいながら書く方が断然有利です。
応募時点でハローワークから公式な「紹介状」がもらえます。
応募者は「再就職手当」という就職のお祝い金がもらえて、企業側にも助成金が出るしくみになっています。
お互いの利益になる制度なので採用が有利になることもあります。
6.面接の予約
書類選考なしで、直接面接を受け付けている会社もあります。
そのときに強力にサポートしてくれるのがハローワークです。
面接の予約などの手続きも相談員に対応してもらえます。
ハローワークを活用する
ぜひオススメしたいのが「職業訓練」や「セミナー」の利用で、多くのメリットがあります。
1.職業訓練で役立つスキルを磨く
職業訓練では、実務に役立つスキルをじっくりと教えてくれます。
しかも専門学校なら高い学費を払わなければいけないところを、職業訓練ならすべて無料です。
使わないと損といってもいいほどお得な制度です。
さらに職業訓練を受けてる間は、失業保険を受け取れる期間が延長される制度もありますので利用しましょう。
2.セミナーで就活のノウハウを身に付ける
職業訓練とは別にハローワークでは就職活動のノウハウを身に付けるためのセミナーも定期的に開催されています。
履歴書・職務経歴書の書き方や、面接のときの受け答えのコツなど、すぐに役立つ実践的な内容のものが多くあります。
また、同じように仕事を探している人たちとグループで受ける形式になっているので、同じ目標を持つ仲間が見つかったり、人とコミュニケーションを取る練習にもなります。
ハローワークはブラック企業の求人ばかりなのか
ハローワークの求人はよくブラック企業が多いといわれますが、実際のところ半分ぐらいはそのような求人で占めているという声を聞きます。
ハローワークに優良求人が少ないことには理由があります。
ハローワークは無料で求人をかけることが出来るので、地元の中小企業の仕事が非常に多くなります。
そのため転職サイトなどでは網羅できない地域の仕事がたくさんある一方で、結果として賃金が低い求人がとても多くなります。
求人数は多いが、給与や待遇の面では転職サイトの求人に劣ることもあり、転職サイトへの登録をして活動をする人もいます。
ハローワークで求人を探すだけでなく、転職サイトも見て、より条件のいい正社員の求人を探してみてはいかがでしょうか。
サイトに登録して、求人を探したり相談に乗ってもらったりなどのサポートも受けたものの、結局就職しなかった人もたくさんいますので心配はいりません。
これらの就職・転職支援サービスをうまく活用して、自分に合う就職先を見つけてください。
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