就職活動の際、最も緊張する瞬間が面接です。面接は営業活動に似ています。応募しているライバルの中から、自分を選んでもらわなくてはなりません。
面接官が本当に知りたい、質問の本質的な意図を察知し、それに的確な回答をすることができれば、限られた面接時間の中で自分の魅力を十分に伝え切ることができます。
面接の場においては、「自分が話したいことを話す」のではなく、「相手が聞きたいことを答える」ことを意識して、質問されて困らないようにしっかり準備しましょう。
面接時によくある質問は?
面接官からの質問パターンは膨大に感じる人もいるかもしれませんが、大まかにくくると、下記の4つのパターンに集約されます。
- 自己PRなど自分自身に関する質問
- 業界や企業に関する質問
- 政治や経済などの社会情勢に関する質問
- 論理的思考力をみる質問
これらをおさえて準備をすれば大半の質問に対応することが可能になります。
1.自己PRなど自分自身に関する質問
自己PRなど自分自身に関することを聞くのは、求める採用要件を満たす資質や適性が見られるかを確かめるために行われます。
仕事の実績で評価できない新卒採用では、自己PRと過去の体験が一貫しているか、その精度が問われます。
面接官がもっとも目を凝らして見る項目になるので、OBや先輩、他にも就活エージェントのアドバイザーなどに協力してもらってPRポイントを評価してもらうとよいでしょう。
就活の大半はこの質問に対する回答で決まると言っても過言ではありません。
2.業界や企業に関する質問
業界や企業に関することを聞くのは「志望度を測ること」「業界や企業に必要な適性を持っているか測ること」「実際に働く際の対応力を測ること」にあります。
業界に関する知識や求められる資質について理解を深める必要があります。
その上で業界・企業で求められる能力・資質に合わせて、入社後実際にやりたい仕事に結びつけて落ち着いて回答するとよいでしょう。
3.政治や経済などの社会情勢に関する質問
社会情勢に関することを聞くのは情報感度を確認するためです。
世の中の流れを敏感に察知し、柔軟に対応していくことがこれからの企業には求められています。
当然、社員に対しても世の中の動きに敏感に反応することを求めています。
この質問を通じて、世の中や業界の動きに関心を持ち、情報収集をしているか、または常日頃から高いアンテナを張っているかなどを確認しているのです。
加えて、自分の意見が言えるようになると評価が高くなるので普段から習慣付けることが重要になります。
4.論理的思考力をみる質問
「東京都内にタクシーは何台あるのか」など、フェルミ推定(正確な値を得たり、実際に調査することが難しい数量を、わずかな情報をもとに短時間で定量的な概算をすること)を含んだことを聞くことがあります。
「適切に問題を特定できているか」「思考のステップに抜け漏れや飛躍がないか」「自分の考えを論理的に伝えることができるか」など、思考力をみることで、人によって答えられる人とそうでない人の差が大きく分かれます。
難関企業を目指す人には必須の力といえます。難しく感じますが、対策を重ねれば重ねるほど効果があるので、フェルミ推定を行う際よく使用する概数(日本の人口・世帯数、日本の面積、山地と市街地の比率など)はあらかじめ頭に入れておくとよいでしょう。
面接対策はどうすればよいか
伝え方ひとつで面接官の印象が変わります。よくある質問については上記のように紹介しましたが、どのように答えるのかについてはいろいろと悩むことでしょう。
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