資格ブームに衰える気配はないとはいえ、1,000以上ある資格の中から有望なものを選び出すのは至難の業です。
資格を取ってゴールというものではなく、その資格を活かせる仕事がなければ稼ぎには繋がりません。
他人と差別化できる稼げる資格は何なのか。
ニーズがあり、あまり費用や時間をかけずに取得できるもので、実際に資格を取得することで稼ぐことができ、将来性があり、今後も有望な資格をピックアップしました。
登録販売者
2009年の改正薬事法施行から認定された、一般の医薬品のうち第二種医薬品までを販売できる資格です。
それまでは医薬品を扱うには薬剤師が常駐していなければ販売できませんでしたが、登録販売者が常駐していれば、どこでも医薬品が販売できるようになりました。
それによって新たに業務拡大を目指すスーパー、コンビニ、ホームセンターなどからの需要が急増している資格です。
店舗によっては従業員が取得すると手当てを出すこともありますし、アルバイトで応募する場合、資格があることで時給が50~100円程度プラスされることもあります。
また、自営業や、これから自分でお店を開きたいという人も登録販売者の資格を持っていれば医薬品を扱うことができます。

食品衛生管理者
飲食店や食品の製造・販売に関わる施設では、食品衛生責任者を置き、保健所に届け出ることが義務付けられています。
スーパーやコンビニエンスストアといった食品を調理する店舗や飲食店以外にも最近はホームセンターなどでも食品を提供することが増えていることで、常に需要があります。
また、自営で飲食店や惣菜・弁当販売店を開くときも必ず取得しなければいけません。
取得方法は簡単で1日講習を受ければ修了書を受け取ればOK。
調理師、栄養士など、特定の資格がある人は受講が免除されます。
原則として誰でも受講できますが、自治体によって受講資格や講習形態が異なるため、詳細は地域の役場か保健所に問い合わせてください。

リテールマーケティング(販売士)検定
販売業は常に求人が多く、パートやアルバイトの雇用も多い職種です。
販売士は小売店やスーパー、デパートなどで一定以上のサービスを提供できることを証明できる資格で、3~1級までの等級があります。
すぐに資格=収入アップにつながることはあまりありませんが、求職中ならアピールポイントになりますし、すでに接客業に就いている方が昇進を目指すためにうってつけといえるでしょう。
購入した商品を気持ちよく受け取ってもらう消費者サービスのほか、マーケティングや商品管理、仕入れ知識など試験の出題は多岐に渡りますが、取得は比較的容易で、独学での合格も狙えます。
また、資格は5年間の有効期限があり、その都度更新手続きを行う必要があります。

消費生活アドバイザー
「消費生活アドバイザー」とは、消費者の商品に対するクレームや意見、金銭的・肉体的に被った被害報告などを聞き、相談に乗りながら企業や製造元、行政に意見を報告する仕事です。
自治体の消費者センターの他、メーカーのカスタマーセンターやデパートの顧客相談など、多くの企業からの需要があります。
ただ、収入自体はそれほど高いとはいえず、手当てはそれほど多くないのが現状です。
また、NPOを立ち上げて個人的に消費者の相談に乗る人もいます。
その場合はボランティアに近い報酬であることもあるので、収入よりもやりがいがメインになるでしょう。
試験は1次、2次の2回に分けて行われます。
難易度は中程度なので独学での合格も可能です。

家電製品アドバイザー
「家電製品アドバイザー」は、ライフスタイルや家族構成、予算などから顧客に合った家電を紹介し販売するほか、修理、リサイクル、廃棄法などのアフターケアまでを含めた知識を持つ、家電に特化した販売のプロです。
ネットショップに対抗するため、家電量販店ではサービスを細分化しています。
家電アドバイザーは店舗と消費者のどちらからも求められる存在になっています。
逆にネットショップでも「顔が見えない」不安を拭うため、カスタマーセンターに細かな商品説明ができる家電アドバイザーを置くケースも増えています。
テレビ、パソコン、携帯電話などを扱う「AV情報家電試験」と冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどを対象にした「生活家電試験」にジャンルが分かれています。

国内旅行業務取扱管理者
旅行会社、代理店では営業所に最低1人は有資格者を在籍させる義務があり、すでに旅行関係に就いている人の昇進や他業種からの転職に有利に働きます。
海外旅行も取扱うのは「総合旅行業務取扱管理者」です。
カラーコーディネーター検定試験
ファッション関係、化粧品関係の仕事に就いている人のスキルアップに最適です。
コーディネーターとして独立する人もいますが、成功するのは難しいジャンルです。
どちらかというと趣味的な面が強いかもしれません。
サービス接遇検定
接客やサービス、顧客とのコミュニケーション能力を測る検定です。
単体では少し弱い資格ですが、他の資格との組み合わせによって販売業だけでなく、人と接することの多い営業マンや受付業など幅広い分野で能力をアピールできます。
色彩検定
建築、環境、ファッションなどあらゆる面で必要な色の知識と応用力を測ります。
ただ、いずれの分野でも単体ではなく他の資格をメインに据える必要があるでしょう。
セカンドライセンスとして取得したい資格です。
プレゼンテーション作成検定
PowerPointなど、パソコンのプレゼンテーションソフトを使った資料作成能力を測ります。
普段からソフトを使っている人にとっては難易度は低い試験です。
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