システム監査技術者試験は、被監査対象から独立した立場で組織体の情報システムの適切な活用、コンプライアンス確保やITガバナンス向上につながる監査を行う、高度なIT人材としての能力を判定する試験です。
資格取得者の主な就職先は、コンピューターメーカーやソフトウェア関連企業など。監査結果を企業のトップマネジメントなどに報告し、改善・向上を促すことが役割とされています。
高度IT人材として確立した専門分野をもち、監査対象から独立した立場で、情報システムや組込みシステムを総合的に点検・評価・検証して、監査報告の利用者に情報システムのガバナンス、マネジメント、コントロールの適切性などに対する保証を与える、又は改善のための助言を行う人を想定しています。
資格取得のメリット
1.評価が高くなる
「情報処理技術者試験の最難関レベル」とされ、情報システムの業界では、高評価を受ける資格で、資格取得の報奨金が出される会社も多いといわれています。
2.転職に有利になりやすい
知識のレベルについて、少なくとも一定以上の水準に達していることを、資格取得によって客観的に示してくれます。
履歴書に「システム監査技術者試験合格」と記載されていれば、言葉を尽くして職務経歴書を記載するよりも説得力があるケースは少なくないため、転職時に有利になりやすくなります。
3.システムを客観的に見れるようになり仕事の幅を広がる
普段、開発業務のみに従事しているエンジニアの方にとって重要で、良くも悪くも目先の作業に没頭してしまうという傾向が強い方が多いです。
管理基準・監査基準といった基本を学ぶことで、さまざまな分野で必要とされる証跡管理、トレーサビリティ、見える化、といった事柄を、統一感を持って見る感覚を養うことができます。
資格評価
【総合評価 37/50】
ニーズ | 9 |
コスト | 5 |
時間 | 5 |
リターン | 9 |
将来性 | 9 |
資格試験に関する概要
1.資格試験内容
(1)午前Ⅰ試験(四肢択一)
テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の全分野となります。
(2)午前Ⅱ試験(四肢択一)
「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」「システム開発技術」「サービスマネジメント」「システム監査」「経営戦略マネジメント」「企業活動」「法務」の9分野から出題されます。
範囲が午前Ⅰと重なりますが、問われる内容が高度になるため難易度が高くなります
(3)午後Ⅰ試験(記述式)、午後Ⅱ試験(論述式)
期待する技術水準に達しているかどうかを、技能を問うことによって評価します。
- 情報システム・組込みシステム・通信ネットワークに関すること
- システム監査の実践に関すること
- システム監査人の行為規範に関すること
- システム監査関連法規に関すること
2.試験概要
受験資格 | 誰でも受けられる |
資格の種別 | 国家資格 |
難易度 | 難しい |
3.試験データ
受験者数(2019年度) | 4,175人 |
合格率(2019年度) | 14.6% |
受験料 | 5,700円 |
試験日 | 4月 |
公式ホームページ ☞ こちら
コメント