CAD利用技術者試験とは、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が主催する、CADに関する知識やスキルを有しているかを測るための技能検定試験です。
CADの知識だけではなく、業務上の知識やパソコン処理の知識も必要になるので、CAD利用技術者試験の学習によってCADを使用する業務での幅広い知識や技術を身につけられます。
同じCAD試験である「建築CAD検定試験」との違いは、「建築CAD検定試験」が実技試験のみであるのに対して「CAD利用技術者試験」は実技試験に加えて筆記試験があり、CADに関するより専門的な知識が必要になるという点が挙げられます。
建築や土木、機械や電気、アパレルメーカーなど、設計が必要な幅広い業界で活かせる知識を身に付けることができるので、働く業界の選択肢も増え活躍の場も広がります。
資格取得のメリット
1.スキルを客観的に証明できる!
企業に向けてCADシステムについての基本的な知識と技術を保持していることをアピール出来ます。
2.就職・転職の場面でアピールになる!
CADを扱う建築・機械・土木などの職種では、どの分野においても個人のスキルが重視される傾向にあり、即戦力の人材が求められています。
CAD利用技術者試験の資格があることでCADに関するスキルを明確に証明することができ、就職や転職に有利になります。
3.スキルアップで業務効率アップ!
これからCADシステムを勉強する人や現在進行形でCADシステムを利用する人のスキルアップに有効です。
資格評価
【総合評価 35/50】
ニーズ | 9 |
コスト | 6 |
時間 | 6 |
リターン | 7 |
将来性 | 7 |
資格試験に関する概要
1.資格試験内容
(1)3次元1級
【実技試験】
- CADリテラシー問題
- 空間把握能力問題
- 部品組立て能力問題
- 2次元図面からの作図能力問題
(2)3次元準1級
【実技試験】
- CADリテラシー問題
- 空間把握能力問題
- 2次元図面からの作図能力問題
(3)3次元2級
【筆記試験】
- 3次元CADの概念
- 3次元CADの機能と実用的モデリング手法
- 3次元CADデータの管理と周辺知識
- 3次元CADデータの活用
(4)2次元1級(トレース)
【実技試験】
- 編集・レイヤ設定能力
- トレース能力
- 投影能力
【筆記試験】
- 製図の知識
(5)2次元1級(建築)
【実技試験】
- RC造:平面図、断面図、立面図、矩計図、部分図、展開図
- 木造:平面図、断面図、立面図、部分図、展開図
【筆記試験】
- 建築製図の基礎知識
- 建築生産の電子情報
(6)2次元1級(機械)
【実技試験】
- 機構部品の作図
- 投影図からの作図
- 適切な数値(カタログ、要目表など)からの作図
【筆記試験】
- 機械製図の知識
(7)2次元2級:CBT試験
【筆記試験】
- CADシステム分野
- 製図分野
(8)2次元基礎:IBT試験
【筆記試験】
- CADシステムの基礎知識と利用
- CADを動作させるコンピュータシステム
- ネットワークの基礎知識
- 情報セキュリティと知的財産
- 製図の基礎
- 図形の基礎
2.試験概要
受験資格 | 3次元1級・準1級は2級合格が条件 3次元2級は誰でも受けられる 2次元1級は2級合格が条件 2次元2級・基礎は誰でも受けられる |
資格の種別 | 民間資格 |
難易度 | 普通 |
3.試験データ
受験者数(2019年度) | 3次元1級 :594人 3次元準1級:788人 3次元2級 :4,232人 2次元1級 :602人 2次元2級 :4,215人 2次元基礎 :594人 |
合格率(2019年度) | 3次元1級 :28.8% 3次元準1級:37.1% 3次元2級 :60.1% 2次元1級 :49.2% 2次元2級 :39.0% 2次元基礎 :65.7% |
受験料 | 3次元1級 :16,500円 3次元準1級:11,000円 3次元2級 :7,700円 2次元1級 :16,500円 2次元2級 :6,050円 2次元基礎 :4,400円 |
試験日 | 3次元1級・準1級・2級:7月、12月 2次元1級:6月、11月 2次元2級・基礎:随時実施 |
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