電気工事士は、住宅や店舗、工場などの電気工事を行う際に必要となる資格です。
電気工事の欠陥による災害の発生を防止するために、一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはいけないことが、法令で定められています。
電気工事士法という法令に基づく、経済産業省が認定する国家資格です。
電気工事士の資格には、第一種と第二種の2種類があります。
第一種:第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。
第二種:一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。
資格取得のメリット
1.ニーズの高い職種
省エネが進んでいますが、ビルや一般住宅など省エネ対策のためにと電気設備を一新したり、新しく建てる建物に太陽光発電装置やオール電化を設置したりと、電気工事士が関わる仕事が今後も増えていくことが予想されます。
2.就職・転職が有利になる
需要の高まりを受けて、電気工事士を積極的に採用している企業が増えています。
電気工事士関連の仕事はエアコンの取り付けや照明の交換など、資格を必要としない業務もありますが、ビルや商業施設などの配線や工事に関しては、漏電火災や感電などの事故が起こる可能性もあるため、有資格者でないと業務を行うことはできません。
そのため、電気工事士の求人をうまく活かすためには、国家資格である第一種電気工事士、または第二種電気工事士の資格習得が必要になります。
電気工事士の仕事が未経験という方でも、第二種電気工事士を取得することで就職活動を有利に運ぶことができますし、就職した企業で実務経験を積むことで第一種電気工事士の免状を得ることができます。
資格評価
【総合評価 37/50】
ニーズ |
10 |
コスト |
6 |
時間 |
6 |
リターン |
7 |
将来性 |
8 |
資格試験に関する概要
1.試験科目
(1)筆記試験
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気応用
- 電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
- 電気工事の施工方法
- 自家用電気工作物の検査方法
- 配線図 配線図の表示事項及び表示方法
- 発電施設、送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
- 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
(2)技能試験
- 電線の接続
- 配線工事
- 電気機器、蓄電池及び配線器具の設置
- 電気機器、蓄電池、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
- コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
- 接地工事
- 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
- 自家用電気工作物の検査
- 自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理
2.試験概要
受験資格 |
誰でも受けられる |
資格の種別 |
国家資格 |
難易度 |
普通 |
3.試験データ
受験者数(2019年度) |
37,610人(第一種・筆記) 23,816人(第一種・技能) 122,266人(第二種・筆記) 100,379人(第二種・技能) |
合格率(2019年度) |
54.1%(第一種・筆記) 64.7%(第一種・技能) 65.9%(第二種・筆記) 65.2%(第二種・技能) |
受験料 |
10,900円(第一種・インターネット申込) 9,300円(第二種・インターネット申込) |
試験日 |
第一種:10月(筆記)、12月(技能) 第二種:6月・10月(筆記)、7月・12月(技能) |
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