冬至 2018年はいつ? 意味・由来・食べ物の風習は?

生活全般

日本には、春夏秋冬という四季のほかに、季節を表す言葉がたくさんあります。「冬至」(とうじ)という言葉を聞いたことはありますか。季節の移り変わりを細かく感じる日本人ならではの風習といえるかも知れません。

年の瀬が近づく時期には、クリスマスなどのイベントも盛りだくさんですが、その前に訪れる冬至も、忘れてはいけない重要な日です。冬至の意味・由来・食べ物などについてまとめました。

2018年の冬至はいつ?

2018年の冬至は12月22日です。ちなみに前後3年は以下のようになります。

冬至
2015年 12月22日
2016年 12月21日
2017年 12月22日
2018年 12月22日
2019年 12月22日
2020年 12月21日
2021年 12月22日

冬至の意味や由来とは?

冬至は一年を24等分したものに季節の名前をつけた二十四節気の一つです。暦の上では立冬と立春の真ん中に位置し、一年のうちで最も昼が短く夜が長い日になります。

日本や中国では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから陰が極まり再び陽にかえる日「一陽来復(いちようらいふく)」といって、冬至を境に運が向いてくるといわれています。

また、天文学上、立冬は「太陽が黄径270度に達した時」と定められているので、地球には自転・公転によるズレがあることから必ずしも毎年決まった日ではありません。

二十四節気とは

二十四節気は、1年を24等分して季節を表します。2月の立春からはじまり、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒と続きます。

この二十四節気は中国で作られたもので日本に伝わって現在も使われています。中国の季節感での二十四節気なので、日本の季節感と比べると若干違うと感じる人が多いことでしょう。

また、日付が固定されていない理由は太陽が地球の周りを回る筋道である黄道を15°で分けており、春分は太陽黄経0°、夏至は90°、秋分は180°、冬至は270°を通過する日付としています。

しかし、1年が365日ピッタリではなく、1年=365.242194日となっており、4年に1回「うるう年」で調整したりして、年によって通過する日が前後するため、二十四節気の日付が固定されていないのです。

冬至に食べるものとは?

冬至の日にはカボチャを食べます。この日にカボチャを食べると、長生きをするといわれます。カボチャは夏野菜ですが、切らなければ冬まで保存することができます。

昔は秋野菜の収穫も終わると食べられる野菜が少なくなるため、栄養があり、保存も効くカボチャは特別に大切にして、食べていたようです。栄養豊かなカボチャを食べて、寒い冬を元気にすごそうという生活の知恵なのでしょう。

そのほかにも冬至に「ん」のつく食べ物を食べると幸せになるという言い伝えもあります。かぼちゃの古い呼び名は、「南瓜(なんきん)」です。「ん」がつきますね。れんこん、にんじん、ぎんなん、うどんなど、どれも栄養があって体をあたためる食べ物です。

冬至の時期に行われるイベントは?

1.ゆず湯

昔から冬至の日には運を呼び込む前にゆず湯で体を清めていました。当時は毎日お風呂に入る習慣ではなかったため、お風呂に入るとことが「お清め」の意味を持っていました。

そこで冬至の日にタイミングを合わせて、禊の意味も込めてお風呂に入るようにしていたそうです。そして邪気を払う意味を持った「ゆずの香り」をプラスすることで、災厄に合わないように願掛けをしていました。

このようにゆずをお風呂に浮かべるようになったのは、時代を遡って江戸時代に銭湯が登場したころといわれています。

2.冬至祭

全国の多くの神社で冬至祭が行われています。有名なのが東京の新宿にある穴八幡宮で行われる冬至祭です。江戸時代から続く、金銀融通の「一陽来復(いちようらいふく)」御守りを冬至から節分までの期間に授かることができます。

御守りには金柑(きんかん)と銀杏(ぎんなん)の実が1粒ずつ入っており、この御守を恵方に向けて高い場所に貼るとお金繰りがよくなるそうです。恵方や貼り方は御守を授かる際に説明書がつくので安心です

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