誰にでも、憧れの人や見習いたい人などがいると思います。
特に子どもの頃というのは、憧れのスポーツ選手等がいたという人も多いのではないでしょうか。
そういった子どもの頃に強い憧れを持った場合、自分も憧れの人のようになりたいと思って、その人と同じ練習や恰好をしたりと、あれこれと考えず純粋に良いと感じて真似をしていきます。
しかし、大人になってからはどうでしょうか。
大人になっても、憧れの人というのはいます。
実際にそういう人と出会うことだってあります。
でも多くの人は真似をせず、せっかくのチャンスを無駄にします。
成功する枠組みとは何か
1.自分の常識を捨てる
真似するための最初のステップは「我」をなくすことです。
あなたの考えや常識をいったん捨てることから始めます。
「我」が強いと、どんなに重要な情報でも素直に受け入れがたくなります。
そのような状態で目標達成や成功に導くことができるでしょうか。
まずは頭の中を白紙にすることです。
2.未来をイメージする
頭の中をすっかり空っぽにしたら未来を創造します。
簡単に言い換えると、「自分がどうなりたいか」というイメージを膨らますことです。
「このような人になりたい」という人がいたら、その人の考え方や行動を自分に当てはめてイメージするとよいでしょう。
何も思い浮かぶなんて人は4つの分野に分けてみましょう。
- 仕事やビジネスに関連する「キャリア」
- 資産運用や経済力の「マネー」
- ライフスタイルや趣味、家庭などの「カルチャー」
- 健康やスポーツについての「カラダ」
たとえば、次のように具体的に名前をあげてみましょう。
- キャリア:「企画力を見込まれて一流企業にヘッドハントされたAさん」
- マネー:「年収3000万稼ぎ、資産運用でも副収入を得ているBさん」
- カルチャー:「年に3ヶ月、海外生活をしているCさん」
- カラダ:「毎週サーフィンをし、健康的な生活を送っているDさん」
このように4つの分野で理想的な人物をイメージしてみることがポイントです。
3.自分を見つめ直す
自分自身の現状を把握し、「現在の自分の力はどれぐらいなのか」を見つめ直します。
いくら理想があっても、今のレベルがわからないと的確な行動が起こせません。
理想点が見つかったら、現状点を見つける。
そしてその「点と点」をどうやって結びつけるかで費やす時間などが大きく変わります。
具体的には、あなたの得意なところ、不得意なところを洗い出します。
そして基本的には得意なところを大きく伸ばしていきましょう。
4.相手の能力を見つける
力を把握したら、相手の力を見極めます。
先程の4つの分野で理想となる人物を挙げましたが、本当にその人達が理想となるのかどうかを見極めましょう。
これは、理想とする人物の選択を間違えると全く違う道を歩み始めたり、結果がでない可能性があります。
たとえば、どんな人を理想とすればよいのか。
- 自責思考を持つ人
- 素直な人
- 親身な人
- 言動一致の人
- 成果や結果を出している人
この中でも自分の何が問題なのかと自責思考で考えられる人を選ぶというのは大切です。
5.思考を真似する
小さなところから始めます。
行動を起こすときに「あの人だったらどうやって考えるのかな」、「どうやって行動するだろう」と、理想の人の考えや行動を自分に当てはめて行動するようにします。
その人の読んでいる本や、習慣、食べ物、休日の過ごし方など、ちょっとしたものから真似してみます。
6.24時間以内に行動する
たとえば、理想とする人から、この本読むとよいと勧められたとすると24時間以内に行動に移すようにしましょう。
たとえ勧められた本が関心ないジャンルだとしても素直に一回は読んでみます。
7.フィードバックする
たとえば、勧められた本を読んだら理想とする人へ感想をいうなりしてフィードバックしましょう。
もちろん、その本が合わなかったら正直に話しても構いません。
逆の立場で考えてみると、もし、勧めた本をその人が買って感想を話してきたらどう感じますか。
他にもオススメな本を教えたり、本だけじゃなく別の分野の情報を教えたくなりますよね。
理想の人も同じです。
このようにコミュニケーションを取り、信頼関係を築いていきます。
8.「思考を真似する」「24時間以内に行動する」「フィードバックする」をくり返す
サイクルを回し続けると少しずつ理想の人と同じ考え方や、行動が身についてきます。
9.自分の型を作り上げる
ここまでくると数多くの成功体験をして、成長しているはずです。
いよいよ自分の形を作る段階になります。
「守破離(しゅはり)」という言葉を知っていますか。
「守破離」の精神は、一般に次のように解釈されています。
- 守 → まずは決められたとおりに動き、かたちを忠実に守る
- 破 → 基本のかたちに自分なりの応用を加える
- 離 → かたちにとらわれない自由な境地に至る
最後の「離」の段階になれば、ここまで抑えていた「我」を出してオリジナルのスタイルを完成させましょう。
スタイルが完成すれば、周りに流されることはありません。
真似することの意味
「真似すること」に、あまり良くないイメージを持つ人も多いと思います。
「人のアイデアを盗む」とか、「真似することは個性がない、独創性がなくなる」と考えるのが一般的かもしれませんが、本当にそのように考えてもよいでしょうか。
たとえば、赤ちゃんは一番身近にいる両親の話す言葉を真似しながら、言葉を覚えて行きます。
赤ちゃんが言葉を覚えることは、「盗み」になるでしょうか。
独創性を奪うことになるでしょうか。
分なりにものごとを考えたり表現したりするのが言葉ではないのでしょうか。
ある意味で、「真似すること」は、人の成長に必要なステップで、個性を身に付けるために、「真似する」ことが必要ではないかと思います。
周りに「この人すごいなあ」と思う人や尊敬できる人がたくさんいます。
尊敬する人の行動を真似するときに、表面的にその人の行動そのものを真似するだけではなく、「この人はどうしてこのように考えたのだろうか」、「どうしてこの場面でこういう行動を取ったのだろうか」と、もっと本質的なところまで考え合わせて行くようにします。
そのようにしなければ、その人の場合にはその「真似」が有効だったとしても、自分は当てはまらない場合もあるでしょうし、ある場面では、その「真似」が通じたとしても、別の場面では使えなくなってしまうことがありうるのです。
つまり、自分流にアレンジしたり、いろんな場面で応用が効くようにするために、「真似」の向こう側まで見るようにするとよいでしょう。
そうして一度自分流にアレンジしたら、尊敬する人の更に上を行くすばらしい結果が出せるかもしれません。
それに、一度応用の効くフレームワークが出来てしまえば、仕事の種類や相手が変わっても、オールマイティーに使いこなせる頼もしい武器にもなります。
自分がより自分らしくあるために、より自分らしい行動を取るために、積極的に「真似」するようにするとよいでしょう。
「真似すること」は決して悪いことではありません。
「真似すること」は、独創性や応用力を高めることにつながるのです。
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