仕事と技術

アウトソーシングと派遣の違いは何か?|上手な使い分け・利用方法とは?

投稿日:2018年7月3日 更新日:

企業は社員がそれぞれの仕事(業務)を担うことで成り立っていますが、すべての業務を自社の社員が行っているわけではりません。企業自身には「いかに本業に専念し、ビジネスを拡大確実なものにしていくか」が問われています。

たとえば、情報システムに関する業務は、一般に企業にとっては、本業とは異なる「別の専門領域」であることから早くからアウトソーシングが行われ、人材の本業へのシフトが行われてきています。

似たような体系で派遣社員を受け入れて専門領域の業務を担うことがありますが、アウトソーシングとの比較でどのよう違いがあるのか、どのように使い分ければよいのか考えていきましょう。

アウトソーシングとは?

アウトソーシングは外部(アウト)からの調達(ソーシング)を意味します。アウトソーシングとは、内部の組織で賄っていた業務を外部会社に委託するという意味です。もしくは、新たに行う事業の一部を外部会社のサービスを購入し、委託することを指しています。

アウトソーシングの目的は、品質やサービスの向上やコスト削減などさまざまあります。外部会社に委託することで、これまで煩雑だった業務を整理することも可能になります。

今では一般用語になったアウトソーシングですが、その黎明期には、会計・税務などの定型的でかつ外部専門家に任せたほうがコストが安く、高い品質が実現できる業務や、工場の作業外注などの繰り返し作業業務がアウトソースされていました。

アウトソーシングはさらに進化して、単なる事務仕事の外注を超える意味を持ちはじめています。社員が高い付加価値を生むことを目指し、アウトソーシングが活用されはじめています。信頼できる第三者に業務を委託することで会社の信用を上げることもできるかもしれません。

また、工数が不足している会社であれば、アウトソーシングすることによって、内部のリソースを利用することをせずに、新規ビジネスを立ち上げることも可能になります。

派遣とは?

派遣というしくみは派遣会社、派遣社員、派遣先企業の3つの要因から成り立ちます。派遣では正社員やアルバイトとは異なり、就業先である派遣先企業と直接雇用契約は結びません。派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社の派遣社員として派遣先企業で勤務することとなります。

したがって、給料は派遣会社から支給されます。実際の仕事に関する指示は、派遣先企業が行います。

アウトソーシングと派遣の違いとは?

人材を外部から労働力として補うことに関しては共通しています。しかし、両者には大きな違いがあります。

まず、アウトソーシングは、業務請負と言う意味からも分かるように、業務を完成、完了させることを前提として契約で、完成に対する対価として報酬を支払う形態となります。

一方、人材派遣は、派遣元となる派遣業者に登録している者を、業者を通して派遣してもらうことをいいます。これを簡単に言い換えると人材派遣は「人」を提供し、アウトソーシングは「業務完了」を提供するということになります。

アウトソーシングと派遣の使い分けのしかた

アウトソーシングの特徴は「業務を外部へ依頼する」ということです。そのため依頼する業務が複雑でその都度打ち合わせを要するようなものには向いていません。アウトソーシングに依頼するのであれば「定型的」かつ「定期的に発生する業務」が候補になります。

たとえば、郵便物の大量発送などのように専用の機械や施設がないとかなりの労力を要する業務にも活用されます。

また、自社にノウハウがない業務もアウトソーシングを利用した方がコスト面で安くすむこともありますが、仕事を依頼するということは自社の持っている情報を渡すということも含んでいます。

そのため、「社外に持ち出せる業務」であるかどうかも依頼するときの重要なポイントだといえます。一方、派遣の特徴としては一定レベルの人材が社内で業務を行うことです。

つまり、急な退職などで人員不足に陥ったが、他の社員を育てる時間がない、他部署から人材を異動できないなど、すぐに人材を確保したいときに利用価値が高くなります。また、アウトソーシングと違って社内にいるためコミュニケーションがとりやすいです。

そのため、直接指示をする必要があるような複雑な業務内容などといった仕事にも向いています。他にも業務を社内で完結させるため、守秘義務などの観点から社外へ持ち出せない情報を扱うような業務に対して有効であるといえます。

アウトソーシングや派遣を利用するときに気を付けておくべきこと

アウトソーシングするか派遣を使うかの検討に際しては、目に見えない部分も重要です。アウトソーシングするということは、社風・働き方・価値観が違う外部企業からサービスの提供を受けるということになります。これは自社で管理ができない部分が増えることを意味します。

業務改善やノウハウの蓄積もできません。そして、アウトソーシングの対象となる業務を特定した場合、それまで担当してきた社員をどうするかという大きな問題が起こります。

業務プロセスの標準化・効率化も必要ですが、リストラ(整理解雇)を明言した場合、内部の反発はかなりのものとなると予想できます。

一方、派遣の場合は将来的に直接雇用を想定することも念頭に置かなくてはいけません。労働者派遣法も直接雇用を見越した内容になっているため、必要なときだけ雇えるという発想は以前ほど安易にできなくなっていることを認識しておきましょう。

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