資産運用には預貯金、株式、債券や投資信託だけでなく、金への投資もあります。金の価格は戦争や恐慌などの政治や経済の情勢が不安定なときに上昇することが多く、「有事の金」といわれています。
金投資では、金という実物資産が存在します。株式等と異なり、金が紙屑になることはありませんので、安心感を感じている人も多いかもしれません。
興味はあるけれど、経験がなくて不安だという人や株式等には慣れているので、積極的に売買したい人など、それぞれに向いた金融商品があります。
世界のお金持ちも行っている投資法
投資には様々な種類がありますが、その中でも富裕層に人気なのが金投資です。金に投資をする方法で金の価値が上がることによって利益を得ることができます。日々金の値段は変動しますが人気の投資法です。
中東地域では、金の装飾品を身につける人が多いのですが、これは万が一のことがあっても、売ればお金になるからという知恵によるものだったりします。
金の値動きの特徴
景気の後退局面では株価が下落しやすく、このとき金の価格は上昇しやすくなります。金は株式などとは反対の値動きをすることが多く、投資リスクを抑えるために金を保有することがあります。
また、インフレ(物価上昇)の時は通貨の価値は下がりますが、金の価値は安定しているため、インフレ対策で保有する場合もありますが、金は保有しているだけでは金利が付きません。景気拡大局面で金利が上昇するときは、金の価格は下がりやすくなります。
金への投資方法
金への投資には金地金や金貨、「純金積立」など直接金を購入する方法と、金価格に連動する上場投資信託(ETF)や金鉱株で運用される投資信託で間接的に投資する方法があります。
1.金地金
金地金は「バー」と呼ばれる金の延べ棒です。重さは1グラムから1キログラムまで様々で、価格は日々の金価格に連動します。田中貴金属工業や三菱マテリアルなどが取り扱っています。
500グラム未満は手数料がかかります。ちなみに手数料がかからない500グラムの地金は個人が手軽に投資できる金額ではありませんので、無理に投資する必要はないでしょう。
2.金貨
金貨は地金より少額で購入でき、カナダのメイプルリーフ金貨やオーストリアのウィーン金貨などがあります。購入単位は1トロイオンス(31.1035グラム)のほかに2分の1トロイオンス、4分の1トロイオンス、10分の1トロイオンスの合計4種類あります。
なお、金貨は地金から精製するコストがかかるために同じ重さであれば地金より価格が高くなります。金貨に傷がついたりすると地金再生買い取り価格で売ることになるので、取り扱いに注意が必要しましょう。
3.純金積立
純金積立は、積立貯金のように毎月一定額を銀行口座から引き落とし、その額を当月の営業日数で割った金額で金を営業日毎に買い付けします。
金の価格が高いときは買い付け数量が少なく、金の価格が安いときは買い付け数量が多くなるので、一定の数量を購入していくよりも買い付け価格を抑える効果があります。貴金属商や証券会社で月1,000円から始められます。
4.金ETF
金ETFは金市場全体に投資する方法で、その値動きは各ETFが指定する金の価格や値動きに連動します。
金ETFは安いものであれば5千円程度(金価格に応じて価格は変動)から購入でき、株式と同じように取引きが可能です。売買手数料も株式と同じですので、少額の手数料で気軽に金投資が可能です。
5.金先物取引
金先物取引は、決められた期日までに反対売買を行って差額を決済して取引を終了させることができる取引です。
商品そのものの保有を目的としなくても、将来価格が上昇しそうだと予想すれば「買い」から、反対に、商品を保有していなくても、将来価格が下落しそうだと予想すれば「売り」から取引を始めることができます。
外国為替証拠金取引(FX)や上場投資信託(ETF)のような金融商品と同様の感覚で投資を行うことができます。
6.金CFD
金CFDのCFDは差金決済取引を指します。これは実際の商品を受け渡すことなく、売買で発生した価格差である差金のみを決済する取引です。
つまり、商品の売買は行いますが、決済は売買した差額のみで処理していきます。この資金調達に対する高い利便性がCFDの特徴です。そして、CFDは小口で取引できるため、1万円以下から手軽に金取引ができます。
金保有のメリットとデメリット
金を保有することによるメリットやデメリットをまとめると以下のようになります。自分の現状に合わせた投資手法を選ぶ必要があります。
1.メリット
- 多様なリスクに備えられる
- 生産コストが下値を支える
- 通貨と違い国のリスクがない
- 株の下落時に下がりにくい
- 現物での保有もできる
2.デメリット
- 利息や配当がない
- 現物は紛失や盗難の危険がある
金投資の意味
金投資の意味は資産の数%を振り向けることで資産全体の安定性を高めることにあります。金の相場は急な金利上昇リスクにも強く、ほんの少しの投資で資産運用の安定効果が期待できます。売買益を期待せず、ほんの少し買い付けることが金投資の基本です。
将来お金の不安をなくすためにできることとは?
将来的にお金の不安をなくすには、貯蓄を増やすことも大切ですが、ただ、貯蓄を漫然と続けているだけでは、お金が貯まることはあっても増えることはありません。足し算だけではなかなか資産は増えません。
貯蓄を始めることはもちろん悪いことではないし、大切なことですが、お金持ちは積極的に投資を行っていることを肝に銘じておく必要があります。
超低金利の時代に、2%、3%の金融商品を探そうとすれば、投資信託や株式といった投資商品にならざるを得ないでしょう。投資をすることはお金を増やす上では避けては通れないものと認識する必要があります。
平均寿命が延びてくると、定年退職後の収入を年金と貯蓄に依存するだけは不安を抱えながら生活することになります。投資で資産を増やすことが必要になってきます。お金の不安を解消して、老後を安心して暮らしていくために投資などにぜひ挑戦してみてください。
○THEO+ [テオプラス] docomo
証券口座開設時の本人確認やマイナンバー登録などの手続きが不要で、dポイントクラブのアプリやWEBから簡単なステップで、dポイントを活用した投資体験ができます。
運用状況は、ポイント投資サービスサイトで投資信託の基準価額に連動した日々の増減を確認できます。また、運用中のポイントは、原則24時間365日、好きなタイミングでdポイントとして引き出すことができます。
☞ 資産運用ならdポイントももらえるTHEO+[テオプラス] docomo! のページへ進む
○bookee
中立的なサービスなので、保険などの金融商品の販売をされることがありません。貯金やお金のトレーニングだけに集中できます。いわば、パーソナルジムの金融バージョンです。イメージとしてはライザップのお金版です。
3か月間、全10回の面談トレーニングで貯金習慣、保険、住宅、iDeCo、NISAなどの知識を学び、その後12か月のフォローアップ期間合計15か月のトレーニングプランとなっています。
マンツーマンで専属コンサルタントにオンラインで支出報告をしながら貯金できるようになります。
☞ お金のパーソナルトレーニング「bookee」 のページへ進む
○WealthNavi(ウェルスナビ)
ウェルスナビは世界水準の金融アルゴリズムを提供する、投資経験者に選ばれているロボアドバイザーです。手数料は1%のみで、国際分散投資を自動運用します。リスクを最小限に抑えます。
長期的な利益の最大化を目指すウェルスナビには以下のような3つの特徴があります。
- リスク許容度に応じた自動メンテナンス
- 国際分散投資で最適ポートフォリオ
- 米ドル建てによる低コストのETFへの投資
フィンテック業界で大いに期待されているロボアドバイザーです。SBIグループとの業務提携発表、メガ三行のVCによる出資、ベンチャーコンテストでグランプリ受賞(RISING SUN EXPO 2016)。
☞ 今話題のロボットアドバイザーで資産運用「WealthNavi 」のページへ進む
コメント