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ポリプロピレンとポリエステルの違いとは? 利用範囲で違いを比較する

投稿日:2018年4月3日 更新日:

ポリプロピレン

ポリプロピレンとポリエステルはいずれの物質も石油から作られていますので何となく名前が似ていますが、これらの違いは分かりますか。

ポリプロピレンとは

ポリプロピレンは一般的にPPと呼ばれているプラスチック素材の一つです。

非常に軽いことから主にパッケージデザインの素材としてなじみ深いです。

しかし、ポリプロピレンの利用範囲は非常に幅広く、最も多く使用されているプラスチック素材の一つといえます。

文房具や包装材料、繊維、プラスチック部品、再利用が可能な容器、スピーカーコーンや実験道具、自動車の部品や紙幣と本当にさまざまなところで使用されています。

たとえば、家電製品では食器洗浄機や洗濯機などに使用され、また、ゴミ箱やバケツ、食品用タッパ―、プランター、DVDケースなどの素材として利用されています。

繊維形態として使用されるケースは使い捨てオムツ、カーペットやロープ、下着や靴下、アンダーシャツなどがあります。

これ以外にも医療用では注射器の材料、建設資材では柔らかい特性を利用し、電線ケーブルや光ファイバーの被覆などのカバーとして利用されています。

汎用樹脂の中でも比重が一番小さいため水にも浮かぶという性質を持っています。

また、かなり硬く吸湿性がなく、耐薬品(酸、アルカリを含む)性があるという性質も兼ね備えています。

その反面、染色性がいまひとつで耐光性もほとんどないため、ファッション性の高い繊維品には使用されていることはほとんどありません。

ただ、汎用樹脂の中ではトップクラスの耐熱性を誇っています。

1.ポリプロピレン(PP)の長所

耐磨耗性:高い耐磨耗性を持つ。

耐熱性 :高い耐熱性を持つ。

耐薬品性:耐薬品性に優れる。

2.ポリプロピレン(PP)の短所

耐候性:低い(日光にあたると白くなる)

ポリエステルとは

ポリエステルはさまざまな種類が存在し、その総称としてポリエステルという種類で一括りにされています。

大まかに分類すると成形品としてのポリエステルと繊維としてのポリエステルに分類されます。

たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)は成形品としてのポリエステルで代表的なプラスチック素材だといえます。

このポリエチレンテレフタレート(PET)で最も代表的な製品がペットボトルです。

ペットボトルのペットとはポリエチレンテレフタレート(PET)のPETが由来となっています。

ポリエステルと聞いて最もすぐ連想する製品は衣類などに使用される合成繊維としての生地が挙げられますが、ポリエステルは合成繊維としても最も生産量が多い素材なのです。

また、生地以外にも電子機器や自動車部品などに使用され、重厚感があるポリブチレンテレフタレート(PBT)や寸法安定性にすぐれています。

さらに、ナイロンよりも良好な高性能繊維ポリエチレンナフタレート(PEN)、ロープやケーブル、エレクトロニクス製品など高度な複合材料として使用される高性能繊維であるベクトランなど、さまざまな種類が存在します。

1.ポリエステルの長所

耐久性:高い耐久性と強度を持つ。

耐磨耗:高い耐磨耗性を持つ。

弾力性:高い弾力性を持ち、形状の復元率が高い。

吸湿性:水に強く、濡れても乾きやすい。

耐薬品性:耐薬品性に優れる。

引裂き抵抗性:破れにくく収縮が小さい。

2.ポリエステルの短所

耐火性:耐火性が低く着火時に溶融する。

印刷性:印刷性が悪く染めにくい。

ポリプロピレンとポリエステルのそれぞれの特徴を比較

項目 ポリプロピレン(PP) ポリエチレンテレフタレート(PET)
強度 比較的伸びにくい(延伸タイプ) 非常に強く、伸びにくい
平滑性 比較的高い 高い
厚みムラ 少ない 少ない
柔軟性 やや高い 低い
耐熱性 比較的高い(100℃程度) 高い(100~120℃)
熱膨張収縮 大きい 小さい
耐溶剤性 比較的弱い 強い
耐候性 低い(屋外使用数カ月程度) 屋外使用約1年程度

参考:主なフィルム(PET,PP,PVC)の種類と性能 (日栄化工株式会社)

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