終活とは、自分の死後に遺族が困らないよう、生前にさまざまな準備・整理をしておく活動のことです。自分の意思や要望を残しておくため、最近は終活ノート(またはエンディングノートともいいます)が使われることが多いです。
終活ノートは遺言書とは異なり法的な拘束力はなく、遺品の処理や葬儀の希望などについて書き記したものです。ただ、残し方によってはトラブルになるため、注意が必要です。
自分の思いをそのまま終活ノートに書くとトラブルになることもある
自分の思いをそのまま終活ノートに書くと以下のようなトラブルになることもあるので、終活ノートを作る際は注意が必要です。
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80歳になった都内在住の男性Aさんは、独身の次女と2人暮らし。長男と長女は結婚して近くに住んでいます。友人が終活ノートを書いたと聞き、自分も書き残すことにしました。
終活ノートには、具体的な要望や希望に対してどうしたいか、回答を選択したり、自由に記述したりしていきます。病気、介護、葬儀、墓、財産などの項目があり、自分が良いと思うものを選び回答していきました。
その後、Aさんは介護が必要になり、終活ノートの内容を巡り子どもたちが争うようになってしまったのです。問題となったのは「介護」の項目でした。終活ノートには「介護は自宅で次女にお願いしたい」と書かれていました。
それで長男と長女は次女に介護をしてもらおうとしましたが、次女は拒否して、話し合いはつかず、施設への入所も進まない状況に陥りました。
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終活ノートは、「もしも」の時のことを考えるきっかけという面では最適です。しかし、目的が不明確だと、作成するのが目的になってしまいがちです。
たとえば、葬儀は親族だけで行ってほしいとか、遺骨は海にまいて欲しいなどと要望し、家族がそれに応えたばかりに、周囲の心ない言葉に傷つくことがあります。また、供養する対象がなくなり、家族が後悔することになるかもしれません。
終活ノートは家族とコミュニケーションをとりながらつくるのが望ましい
本人は家族の負担を減らそうと思って終活ノートに書き残したのに、結局、負担につながることもあります。Aさんのように話し合いもなく大事なことを決めてしまい、迷惑をかけることもあります。
余命の告知や延命治療などの要望を残す場合も、その理由を示すことが大事です。きちんと余命を知り、自分がしたいことをしておきたい、などと明確にしておきましょう。
葬儀については、形式の要望より、葬儀に呼んでほしい人のリストを残す方が家族は助かります。取引金融機関がどこかという情報も大事です。
ただし、終活ノートは誰に見られるか分からないため、財産の保管場所や預貯金額は書き残してはいけません。そうした情報は、財産を管理する人だけに伝えるようにするとよいでしょう。
なお、財産の分け方については、終活ノートでは法的拘束力は無いとはいえ、残された家族の対立を生みかねません。財産分与についてはきちんと遺言書に残すようにしましょう。
また、趣味や好きなものについて書き残すと意外に役立ちます。飲食や音楽、香り、言葉などで好きなものや苦手なもの、普段行うこと、行ってみたい場所、これだけは譲れないことなどです。後々の介護などの際に過ごしやすい環境をつくりやすくなります。
終活ノートは家族とコミュニケーションをとりながらつくるのが一番良い方法です。無理に項目全てを埋める必要はなく、必要だと思う部分だけを書き残せばよいのです。
自分ひとりでノートをつくる場合は、それを残すことで家族が困らないかを考えて作成する必要があることに留意しておきましょう。
終活ノートの作成
使用するノートは一般的なノートでも構いません。今では終活ノート専用のものが数多く販売されているので、好みに応じて使い分けるとよいでしょう。また、雛形をダウンロードできるサイトもあるので、興味のある人は検索してみましょう。
終活ノートに書く内容については、重要だと思うことから順に記載するとよいでしょう。その際、「家族も知っているはず」、「何とかなるだろう」と手を抜くのは禁物です。自分しか知らないことというのは想像以上に多いものです。
自分のことを知っている人はいないと認識しておきましょう。見やすく整理して、詳細に書くようにすると混乱を防げます。参考までに書いておきたい内容は以下のような項目があります。
1.個人情報
本籍地やマイナンバーなど、基本的なことを書いておきましょう。保険証などの保管場所も書いておくと便利です。
2.連絡先一覧
親戚や友人など、主要な連絡先をまとめておきましょう。緊急時の連絡用に便利です。
3.資産関係
預貯金はもちろんのこと、有価証券やクレジットカード、不動産や借金のことまで包み隠さず書きましょう。不備があると家族の負担が大きくなるので、できるだけ細かく記載します。
4.医療・介護関係
かかりつけの病院や服用している薬についても記載しておくと、いざという時に役立ちます。また、延命措置を望むかどうか、介護の希望などについても記載しておきましょう。
万が一、意思の確認ができない状態になったとしても、終活ノートに記載された内容に沿って、家族が対処できます。
5.葬儀・墓地関係
葬儀の形式や喪主の指名などの希望を記載します。遺影に使う写真の指定をしておくのもよいでしょう。写真をノートに挟んでおいても構いません。突然の出来事で真正面を向いている写真がない、写真自体がないってこともあるようです。
予め準備されていると家族の負担はかなり軽減されます。
6.遺言・相続関係
遺産相続などについて書く場合、終活ノートでは法的拘束力がないことに注意してください。形式に則った遺言状を作成したのであれば、そのことを終活ノートに記載しておきましょう。
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