正式には「介護支援専門員実務研修受講試験」といいます。
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険に関するスペシャリストです。
ケアマネージャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
試験の受験資格は、指定業務を5年以上かつ900日以上経験することで得られます。
試験に合格した後、研修を受講して修了し、ケアマネジャーとして登録され資格証の交付がなされると、ケアマネジャーとして勤務可能です。
最近では高齢化が一段と進み、ケアマネージャーの活躍の場は広がっています。
資格取得のメリット
1.給与が上がる!
ケアマネジャーと介護職員では給与にも差があります。
一般的にケアマネジャーの場合は26万円程度に対して、介護職員は介護福祉士資格を持っていても22万円程となっており、この給与の違いは業務内容の違いや役割の重要性などによるものです。
2.キャリアアップ、仕事の幅も広がり、就職・転職にも有利になる
ケアマネジャー資格を取得してケアマネジャーとして仕事できるようになれば、仕事内容はもちろん、活躍の場も広がり、就職・転職や待遇でも有利になります。
居宅介護支援事業所でケアプラン作成中心の仕事に就いたり、介護施設(老人ホームやデイサービスなど)の事務室が職場になったり、キャリアを積めば地域包括支援センターなども仕事場になります。
3.夜勤がなく、働きやすい環境!
ケアマネージャーとしての仕事は、現場ではなくデスクワークが多くなり、利用者との面談やケアマネジメント業務も、全て昼間に行われます。
他の介護職員と違って夜勤がないので、家族で夜家族と過ごす時間を作ることができます。
担当の利用者数によっては忙しさは変わってきますが、利用者への訪問は自身の予定も加味して決めていくので、時間に対して自由に働くことができます。
資格評価
【総合評価 34/50】
ニーズ | 9 |
コスト | 5 |
時間 | 3 |
リターン | 8 |
将来性 | 9 |
資格試験に関する概要
ケアマネジャー資格試験は、介護福祉系の資格の中では難関資格の一つとされています。
また、ケアマネジャーの質の向上を目的に、年々試験が難化しています。
1.資格試験内容
【出題方法】
出題は五肢複択方式。解答はマークシート方式
【試験時間】
午前10時00分から12時00分まで(120分)
※点字受験者1.5倍、弱視等受験者1.3倍
【出題数】
60問(介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問)
(参考)公益財団法人 東京都福祉保健財団
2.試験概要
受験資格 | 制限あり(※) |
資格の種別 | 公的資格 |
難易度 | やや難しい |
※国家資格等に基づく業務に従事する者及び相談援助業務に従事する者が通算して5年以上であり、かつ、当該業務に従事した日数が900日以上であること
3.試験データ
受験者数(2019年度) | 30,509人 |
合格率(2019年度) | 18.5% |
受験料 | 都道府県による |
試験日 | 10月 |
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