介護職員初任者研修は、介護職員として働く際に必要な基本的な知識や技術を修得でき、介護の初心者向けの資格として位置付けられています。
訪問介護の仕事を行うには介護資格を持っている必要があります。
初任者研修は受講時間が130時間、最短1カ月で取得が可能で、介護の資格の中で最も取得しやすい資格です。
高齢化が進むなか、介護職員は日本全国で必要とされており、活躍の場もさまざまです。
個人宅への訪問介護や、有料老人ホーム、グループホームなど、居住系介護のほか、ボランティアやご家族の介護にも活かすことができます。
このような背景から初任者研修はこれから介護の仕事を始めたい人はもちろんのこと、最近では子育てが落ち着いた後や早期リタイア後のセカンドキャリアとして受講する人も増えています。
資格取得のメリット
1.未経験でも就職・転職に結びつく
介護施設に就職する際には必ずしも資格は必須ではありませんが、実際の求人を見ると初任者研修以上の資格を条件としているところも少なくないので就職や転職に結びつきやすい資格といえます。
2.給料面で優遇される
介護職員の給与は夜勤の有無や雇用形態によって幅がありますが、初任者研修の資格を持っていると資格手当が付くこともあり、無資格者よりも給与が有利になります。
パートの時給も、初任者研修保持者が無資格者よりも高く設定されている職場もあります。
3.キャリアアップがスムーズ
介護業界で活躍していきたい人で将来的に介護福祉士を目指したい人は、キャリアアップの第一歩として初任者研修を取得、その後に実務者研修を受講すると効率的に介護福祉士を目指すことができます。
※介護福祉士国家試験を受験資格:3年以上の実務経験及び実務者研修修了が条件。
実務者研修の450時間以上ある受講時間のうち初任者研修を修了していれば、130時間分が免除となります。
4.正しい介護スキルが役に立つ
初任者研修では論理に基づいた介護技術を習得するため、体力的に身体介護ができるかどうか不安な人も、介護の仕事を不安なくスタートできます。
また、家族の介護をしている人も、初任者研修の知識を得ることで介護の負担が軽くなることもあります。
5.訪問介護員としても働ける
初任者研修以上の介護資格があれば、介護サービスを必要としている方の自宅を訪問し、日常生活における手助けをする仕事もできるようになるので、仕事の幅が広がります。
資格評価
【総合評価 35/50】
ニーズ | 9 |
コスト | 5 |
時間 | 5 |
リターン | 7 |
将来性 | 9 |
資格試験に関する概要
1.資格試験内容(研修内容)
研修実施事業者により異なりますが、研修期間等は以下のようになっています。
(1)研修期間
標準コースで3~4カ月程度、最短コースで1~1.5カ月程度
(2)研修科目
講義と演習を一体で実施
①職務の理解
②介護における尊厳の保持・自立支援
③介護の基本
④介護・福祉サービスの理解と医療との連携
⑤介護におけるコミュニケーション技術
⑥老化の理解
⑦認知症の理解
⑧障害の理解
⑨こころとからだのしくみと生活支援技術
⑩振り返り
(3)修了評価
筆記試験
2.試験概要
受験資格 | 誰でも受けられる |
資格の種別 | 民間資格 |
難易度 | 普通 |
3.試験データ
受験者数 | 非公開 |
合格率 | - |
受験料 | 研修実施事業者により異なる |
試験日 | 随時 |
【参考】
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