大企業から個人商店まで、お金の動くところには必ずといってよいほど使われているのが簿記です。
簿記検定にはいくつかの種類があり、それぞれ主催団体も異なります。
たとえば、全国商業高等学校協会の「全商簿記」や、全国経理教育協会の「全経簿記」があり、特に有名なものが「日商簿記検定」です。
日商簿記検定は、受験者の規模が大きい最もポピュラーな簿記検定といえます。
資格取得のメリット
1.ニーズが高く活躍のフィールドは幅広い
経理業務のプロフェッショナル資格として、知名度と信頼度は抜群であり、時代に左右されることなく、活躍のフィールドも全国各地に広がります。
2.社内での評価が上がり昇進・昇格の可能性が高まる
経理・財務部門で働く方にとって、簿記は強力な武器になります。
実務に必要な技能を習得している証明になるので、会社からの評価もアップし、資格手当や昇進、昇給も期待できます。
3.就職や転職もいっそう有利になる
経理の仕事は、正社員からパートまで雇用形態もさまざまあり、経理の技能を持つ人材として、就職・転職も有利になります。
経理関係の仕事に就きたい方はぜひ押さえておきたい資格です。
4.上級資格のステップアップになる
簿記3級を足がかりに、簿記2級、簿記1級、税理士、公認会計士など、さらに上の資格へのステップアップも目指せます。
中小企業診断士やファイナンシャルプランナーなど、お金に関わる関連資格の取得もスムーズになります。
資格評価
【総合評価 36/50】
ニーズ |
9 |
コスト |
6 |
時間 |
6 |
リターン |
7 |
将来性 |
8 |
資格試験に関する概要
1.資格試験内容
(1)1級
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベルです。
合格すると税理士試験の受験資格が得られます。
商業簿記・会計学 90分
工業簿記・原価計算 90分
(2)2級
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つです。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベルです。
商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)5題以内 120分
(3)3級
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格です。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベルです。
商業簿記・5題以内 120分
2.試験概要
受験資格 |
誰でも受けられる |
資格の種別 |
公的資格 |
難易度 |
1級:やや難しい 2級:やや難しい 3級:普通 |
3.試験データ
受験者数(2018年度) |
1級:15,089人 2級:137,644人 3級:248,555人 |
合格率(2018年度) |
1級:11.2% 2級:14.2% 3級:47.6% |
受験料 |
1級:7,850円 2級:4,720円 3級:2,850円 |
試験日 |
1級:6月、11月 2級及び3級:6月、11月、2月 |
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