通関士は、「輸出入手続を行なうプロフェッショナル」で、財務省が管轄する貿易関連で唯一の国家資格です。
豊富な知識を使って、「通関書類の作成」や、「通関手続きの代行」といった、通関業務を一手に請け負います。
貿易業界全般でその専門的な知識を活かしたいという理由で受験する方がとても多いのが現状です。
国際物流業者(○○通運、○○物流、○○海運、○○航空等の名前の企業)、メーカー、商社などで貿易関連の業務に従事している方、貿易業界への就転職を目指す方、個人輸入を始めたい方など様々な方が受験しています。
貨物を素早く流通させたい貿易業者にとって、スムーズかつ確実に手続きをしてくれる通関士は、まさに縁の下の力持ちのような存在です。
資格取得のメリット
1.貿易業界で唯一の国家資格なので就職・転職に有利!
通関業者には通関士の設置義務があり、通関業務を行う営業所ごとに必要な員数の通関士を置き、税関官署に提出する申告書類等の内容を審査させなければなりません。
したがって、常に一定のニーズがあり、また、日本全体の高齢化に伴い、若年層の通関士の需要が高くなっています。
通関業者だけに限らず、流通業(空運・海運・陸運、倉庫業)や商社・貿易会社、メーカーへの就職・転職活動の際にも通関士試験合格はアピールポイントとなります。
2.社内評価が上がる
通関業者は税関への輸出入申告がメインの業務ですが、この申告ができるのは通関士の資格を保有する者のみになります。
このように通関士の資格保有者は、社内評価が上がり、収入アップに繋がりやすくなります。
資格評価
【総合評価 34/50】
ニーズ |
8 |
コスト |
5 |
時間 |
5 |
リターン |
7 |
将来性 |
9 |
資格試験に関する概要
1.試験科目
試験は「通関業法」、「関税法等」、「通関実務」の3科目から構成されています。
具体的に出題される内容は、「通関業法」では通関業者や通関士に関して規制する法律になります。
「関税法等」では、関税法、関税定率法、関税暫定措置法、NACCS法、ATA条約特例法、TIR条約特例法、外国為替及び外国貿易法などです。
「通関実務」では、関税・消費税等の計算実務、課税価格の計算、輸出入申告書、貨物の分類、輸出入通関などになります。
2.試験概要
受験資格 |
誰でも受けられる |
資格の種別 |
国家資格 |
難易度 |
やや難しい |
3.試験データ
受験者数(2019年度) |
6,388人 |
合格率(2019年度) |
13.7% |
受験料 |
3,000円 |
試験日 |
10月 |
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