強欲な人とは普通では考えられないほどの欲望の持ち主です。欲張りであれもこれもと求める人のことを良い評価をする人もいれば、悪い評価をする人もいます。
一般的な人であればある程度まで欲を満たせば満足するものですが、強欲な人はそれだけでは全くと言っていいほど足らず、とことん欲を満たそうとします。その欲求は留まることなく、時には他人の物を奪ってでも心を満たそうとします。
しかし、強欲な人の心はそれでも満たされません。そのような強欲な人は普通の人とは少し違うのでその特徴も顕著に表れます。
強欲な人の特徴
１．自己中心的
強欲な人は自己中心ですので常に自分の欲求を最優先させます。欲しいと思ったら、何としてでも手に入れます。周りの人の迷惑を考えずにやり遂げます。欲張りな人は独占欲が強く、人でも物でも独り占めします。他の人たちと分かち合うことをしません。
仲の良い友人や同僚を独り占めして、他の人と親しくすることを嫌います。部下や同僚からの人望や社内の人気を独占したがります。欲張りな人は自己中心的ですから自分さえ良ければよいと考えます。
２．プライドが高い
強欲な人は自己愛が強く、プライドが高いといえます。そのため、常に自分が一番でなければガマンできません。自分より優秀な人の存在が許せません。自分より優秀な人の悪口を言ったり邪魔をしたりすることが多くあります。
強欲な人は無意識のうちに他人と比べています。他人と比べることが多いため「うらやましい」「ねたましい」という気持ちが生じやすくなり、同僚を勝手にライバル視して、突っかかったり、「いいな」「ずるい」が口癖になったりします。
強欲な人は被害者意識が強いのですが、自分では意識していません。「自分は他の人たちよりも不幸だ」「自分ばかり損をしている」という思いが強いため、他人をうらやんだりねたんだりする傾向が強くなります。
３．損得勘定で行動する
強欲な人の特徴として、いつでも何をするにも、それが自分にとって得になるか損になるかを考えます。得になると判断すれば行動に移しますし、少しでも損になりそうなリスクがある場合は、けっしてそのことに手を出そうとしません。
たとえば、ある人から何か頼まれごとがあったとしても強欲な人は情よりも自分にとっての損得勘定の方を優先させるのです。人助けというものは、それをすることで相手の利にはなっても自分は損をしてしまうということが少なくありません。
強欲な人はそのあたりの計算をすばやく緻密にしますから、少しでも損になりそうだと判断したら、たとえ相手がどんなに困っていても、どんなに親しい人や身内であっても冷たく依頼を拒否するのです。
４．心が満たされない
たとえば、念願のマイホームを手に入れることができれば、多くの人が「これで満足」という気持ちにもなりますが、強欲な人は、どんな状況にあっても満足感を得ることができないというのが特徴の一つにあります。
強欲な人は「もっと欲しい。もっとたくさん手に入れたい」という気持ちから逃れることができません。先程のマイホームについても、どんな大豪邸を手に入れたとしても、それで満足することはありません。
「プール付きの家が欲しい。海外にも別荘が欲しい。」というように、自分が今もっていないものを欲しがるようになり、きりがありません。
多くのモノを所有しても決して心が満たされることがないのが、強欲な人の悲しい特徴とえます。
強欲な人の心理とは？
１．完全主義
常に0か100で考える傾向があります。強欲な人は自分に甘く、他人には完璧を求めるのです。そのため、自分が目標達成できなくとも簡単に諦めて、目標を下げるなりして切り替えますが、他人に対しては目標達成できないと小さなことまで責め続けることをします。
２．他人と自分を比べたがる
強欲な人が他人を羨ましがってしまうのは、無意識下で他人と自分を比べているという心理からきています。特に自分と同じようなレベルにある人をライバル視することが多く、勝手に闘志を燃やしては突っかかっていきます。
少しでも自分より劣っている部分を見つけては「自分よりも下である」と安心しているのです。
３．被害者意識が強い
強欲な人は自分が他人よりも不幸であるといった考えが強く、このような考え方がベースにあるのでますます強欲になります。ちょっとしたことでも他人に対して嫉妬心を持ってしまうのです。
しかし、自分が被害者意識を持っているとは自覚していないので嫉妬や妬みに捕らわれやすくなる傾向があります。
強欲な人への対処法
強欲な人が周囲にいる場合でも振り回されるのが嫌だからと関係を持たずに済めばよいですが、仕事の上司だったり、日常生活でも無視することができない場合があります。そのような状況では相手の欲求に屈せず上手く対応していかなければなりません。
強欲な人は相手に何かを要求し、それを手に入れることをコミュニケーションとします。一度相手の要求を飲むとそれが当たり前になるので簡単に相手の要求に応じないようにすることが大切になります。
強欲な人は何かを欲しがるだけではなく、人を自分の思い通りに動かしたいとも考えています。これも付け込まれる要因になりますので、きっぱりと断り、相手と距離を置くようにしましょう。
強欲な人は自信のない人も多く、相手が自分の思い通りにならないと思えば簡単に身を引きます。強欲な上司であれば頼みを断るのは難しいですが全てを受け入れるのではなく、何回に1回は断るなどの工夫をするとよいでしょう。
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