空腹時の胃痛の原因や予防・改善する方法とは?

生活全般

空腹時の胃痛はつらいです。日本人は胃腸の弱いといわれています。胃痛や腹痛はストレスなどでも空腹時に感じますから、それだけ神経が繊細なのでしょうか。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など、胃が弱っているときに起こるケースもあります。

空腹時の胃痛は、どのような原因が考えられ、どのような方法で痛みを和らげたら良いのでしょうか。病気の可能性も否定できませんので場合によっては専門医に診てもらったほうが良いケースもあります。

空腹時の胃痛の原因とは?

主に以下の2つの原因が考えられます。

1.胃酸過多症

空腹の時に胃酸が分泌されると、胃痛・胃もたれ・胸焼け・違和感・吐き気などの症状が現れます。健康な人でもストレスが強くかかることで一時的に起こる場合もあります。

また、ゲップが頻繁に発生したり、胃酸の臭いが逆流してしまい口臭が悪化するといったことも挙げられます。

また、胃酸が多く出て痛みを伴うのが一時的な場合はそれほど心配はいりませんが、このような状態が慢性的に続く場合には、胃酸によって十二指腸潰瘍や胃潰瘍、胃炎、胃がんなどを発症している可能性があるので、すぐに病院へ行って検査を受けるようにして下さい。

2.十二指腸潰瘍

空腹になるとみぞおちの部分に痛みを感じ、特に夜の間に痛みを感じやすいのが特徴です。空腹時に胃痛が起き、食事を終えると胃痛が治るのは十二指腸潰瘍だといわれています。食後に痛みが治まるなど、空腹時のみの痛みの場合は十二指腸潰瘍の可能性があります。

しかし、痛みを感じないまま症状が進行してしまう場合もあるので注意が必要です。その他の症状として、むねやけ・吐き気・胃の不快感などを感じますが、この段階ではなかなか自覚症状が少なく気づくのが難しいでしょう。

症状が悪化すると、吐血や下血が現れます。この段階で初めて病院へ行くという人も少なくありません。出血があった場合、かなり症状が悪化しているので早く病院へ行く必要があります。

胃の不調につながる生活習慣とは?

胃の不調につながる生活習慣は、主に以下の3つになります。

1.暴飲暴食

胃に大量の食べ物や飲み物が入れば、消化するために働かなくてはならないので、過労となり不調をきたします。また、大量の胃液が出るため胃が荒れる原因にもなります。

さらに、胃に大量の飲食物が入ると胃壁が伸び、胃壁の筋力が弱まって消化機能が衰えてしまうこともあります。

2.ストレス

精神的・肉体的ストレスは自律神経のバランスを乱すことがあります。自律神経が乱れると、胃酸の分泌を高めてしまったり、逆に分泌が低下したりします。

分泌が高い場合は、ストレスで弱った胃粘膜を攻撃し、痛みとして感じたり、ひどくなれば胃潰瘍になったりすることもあります。一方、分泌が低下した場合は、食べたものを十分に消化しきれず胃もたれが起こりやすくなります。

3.胃の衰弱

歳を重ねると、個人差はあるものの体の臓器の働きも衰えてきます。胃も例外ではなく、胃を守る力や消化液を分泌する能力が低下します。さらに胃の収縮性も低下してたくさんの量を食べるのが難しくなったり、腸へ送り出す力も弱くなったりすることもあります。

無理してたくさん食べたり、脂っこいものを食べたりすれば、消化不良や胃もたれが起こりやすくなります。

胃の痛みを予防・改善する方法

1.空腹の状態を放置しない

長時間空腹の状態が続くと、胃酸によって胃壁が消化される時間が長くなり、胃に負担がかかります。規則正しく食事をとるのが難しい人は、とりあえず牛乳をコップ1杯程度飲むのがオススメです。牛乳には胃酸を中和して胃液を保護し、胃痛を和らげる働きがあります。

2.腹六分目を心がける

満腹まで食べることも、胃に負担をかける要因です。1回に食べる量を少なくし、腹六分目を目標とします。そのかわりに間食をとって、量の不足をカバーします。空腹の時間帯を長くしないための方法の一つになります。

3.食べた後はすぐに動かない

食べたあとは消化のために血液が胃に集中します。そのタイミングで動くと、血液が胃に集中できず消化不良を起こす要因にもなります。食後は20分ほどゆっくりしてから動くように心がけましょう。

4.傷んだ胃壁の修復に野菜を積極的に摂る

痛んだ胃壁の修復には、ビタミンAやCがたくさん必要になります。それを多く含む緑黄色野菜をしっかりと摂りたいものです。中でも、食物繊維の柔らかいほうれん草、人参、かぼちゃ、ブロッコリーなどがオススメです。

淡色野菜もビタミンやミネラルの供給源として積極的に食べたい食品です。軟らかくなる大根、かぶ、カリフラワー、キャベツなどがオススメです。以前は、十二指腸潰瘍などの症状の場合、おかゆなどの流動食や、胃に刺激を与えないよう食べ物を制限するような食事療法が一般的でした。

しかし、近年は損傷した胃壁を修復するために栄養をしっかり摂ることと防御力を高めるために胃液側の攻撃因子を抑えることに主眼が置かれています。

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