目の下の痙攣が起こる原因と対処法とは?

生活全般

目を酷使していたりすると、目の下がピクピクと痙攣(けいれん)を起こした経験はありませんか。目の痙攣とは、目の周りの筋肉の瞼(上まぶた・下まぶた)がピクピク痙攣することです。

長時間パソコン作業をしていたりすると、目の周りがピクピクと痙攣を起こすことがありますが、その時には違和感があります。その原因が単なる疲れの場合と、病気の場合があるので、まずは症状の出かたに注意が必要です。

主な目の下の痙攣の出方とは?

1.一時的なまぶたのピクピク

長時間のパソコン作業、睡眠不足などによる疲れ目により、一時的にまぶたにけいれんが起こりますが、休息や睡眠をとることでおさまります。

目の疲れをためないように、仕事の合間に定期的に休憩をとり、遠方を眺めたり、パソコンモニターの明るさ調節、目のまわりのツボ刺激&マッサージなどをして、眼精疲労になるのを予防しましょう。

また、けいれんが数日以上続くようならば他の病気を疑い、専門的治療をうける必要があるかもしれません。目の周りのけいれんは、いくつかの病気の種類が考えられます。症状の出方に注意しましょう。

2.下まぶたの痙攣

まぶたの一部、特に下まぶたに不規則にピクピクが続くのは、顔面ミオキミアです。あまり聞き慣れない病名ですが、ちょうど目の下のまぶたが痙攣する病気で、知らず知らずのうちに結構な人が経験している病気になります。

顔面ミオキミアの特徴は主に以下の3つ症状があります。

  • 上より下ぶたに多く起こる
  • 1年近くずっと症状が続いている
  • 短時間内に頻繁に勝手に動く

原因としては睡眠不足や疲労が蓄積により起こります。なお、まれに顔の神経自体が麻痺したり、脳腫瘍の可能性があったりするので、長期間続いていて心当たりがある場合は、病院でMRIなどの精密検査をするとよいでしょう。

3.片側の目の周囲に軽い痙攣

片方の目のまわりでさざ波状の軽いけいれんが起こり、同じ側のほおや口の周り、あごへとけいれんが広がっていくのは、片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)という病気の恐れがあります。

病気が悪化していくと、目のまわりだけではなく、顔の片側全体にまで痙攣が広がり、顔がゆがんだり、目が開けられないなどの状態になる病気なのです。

この病気は主に高血圧や高脂血症の人に多くみられていて、原因としては血管が顔面の神経を圧迫していることによります。目だけではなく脳の病気に起因している場合もあるので、脳神経外科による検査と治療が必要になります。

4.両目のまぶたに痙攣

下まぶたのけいれんに始まり、そのうち両目の上下のまぶたがけいれんしたり、目がしょぼしょぼしたり、まばたきが多いのは眼瞼(がんけん)痙攣です。眼瞼痙攣は医師の間でも認知度が低いため、ドライアイと間違えられることがあります。

目の不快感やまぶしさ、目の乾きなどドライアイとよく似た症状から始まることが多いのですが、ドライアイの治療をしても一向に良くならないのが特徴です。

症状が進行していくにつれて、まばたきが増えたり、まぶた痙攣したり、ひどくなると目が勝手に閉じることもあります。症状の進行はそれほど早くはありませんが、放っておいても自然に治ることは少ないとされています。

進行の度合いによっては、階段を踏みはずす、電柱にぶつかるなどでケガをしてしまうこともあります。そうなると仕事や買い物に行くのも困難になり、日常生活に大きな支障をきたします。

発症の原因については、まだ完全には解明されていません。そのため、治療は症状を抑える対症療法が中心となっています。

日常生活で気をつけること

眼のトラブルの多くは疲れやストレスが引き金となって起こります。日頃から、以下のように気をつけて眼をいたわるようにしましょう。

1.パソコンやテレビは長時間見ない

画面を長時間見続ける生活をしていると、眼の疲れやドライアイ、視力低下を招きます。1時間程度パソコンの仕事をしたら、10分程度の休憩を取るとよいでしょう。

2.毎日十分な睡眠をとる

体と同じように眼もしっかり休ませるようにしましょう。

3.定期的に視力検査をする

視力が下がっていることもあります。また、視力に合っていない眼鏡やコンタクトレンズの使用は眼に負担をかけます。年に一度は視力検査をするとよいでしょう。

4.コンタクトレンズの使用には注意する

コンタクトレンズの使用指示を超えて長期間連続装着したり、洗浄などのケアを怠ったりすると眼に深刻なトラブルを招くことがあります。面倒くさがらず、こまめにコンタクトレンズを外してケアに努めましょう。

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