社会人になるにあたり、ご自身のキャリアついて考え始めた方も多いと思います。
働く以上はキャリアプランを意識すべきだという考えがあります。
キャリアプランを描くことは、将来の自分の目標を明確にし、就職活動を進めるうえでも非常に役立ちます。
キャリアプランといっても、何から手を付ければよいかわからない人に、過去・現在・未来の視点から、理想像や目的地に到達するためのアクションプランを立てるまでの全体像を把握しましょう。
キャリアプランとは
キャリアプランとは人生において仕事に関係した展望を明確にして、プランニング及び行動していくことです。
人生の様々な場面で修正を繰り返していく必要があります。
バブル崩壊前の時代まで、日本では年功序列的に賃金が上がっていくことが一般的でした。
しかし、欧米からの文化の流入により、次第に一般企業では個人の能力やスキルが重要視され、報酬も個人の力量に依存するところが多くなりました。
現代では、年功序列で自然と年々給与が上がる会社のほうが珍しいと考えられます。
「就職してしまえばその後の人生は安泰」ということは決してなく、企業が求める成果を出すことができなければ、誰にでもリストラなどにより職を失うリスクがあります。
そのため、よりやりがいのある仕事に就いてキャリアアップを図りたいという人は、会社に頼らず自らキャリアプランを描く必要があります。
キャリアパスとの違い
似たような言葉には「キャリアパス」というものがあり、違いがよくわからないというビジネスパーソンも少なくないようです。
「キャリアプラン」は転職や独立を前提としたうえでの「自分自身がどんな仕事人生を歩むかの計画」であるのに対して、「キャリアパス」は「企業内での出世のモデルケース」となります。
キャリアプランのメリットとデメリット
キャリアプランのメリットとしては、キャリアの道筋を考えることで、目的を達成するために、自分が何をしていくべきなのかを現実に考えることができる点です。
また、キャリアパスを実現していくことで、経済的な面の向上が考えられるという点もあります。
さらに、目標を設定するため、そこに向かって頑張っていくことができ、積極的に業務を遂行できるという点などがあげられます。
一方、デメリットは、キャリアパスを実行するために、いったん経済的に低い状態になることもあるという点があげられます。
また、道筋にゆとりを持たせなかったために、チャンスを見逃したり、選択の過ちに気が付かないという点やキャリアパスで設定した道筋が閉ざされてしまったとき、そのショックが大きく次の道筋を見つけにくいという点があります。
つまり、突き詰めすぎてしまうと、いろいろなことが見えなくなり、方向性を変える必要がある時にも、変えることができなくなるため、道筋はモチベーションを高めるものとして存在させ、本来の業務に対して現実的な面を考慮しながらキャリアパスを利用していくことが求められるということになります。
キャリアプランの描き方
「理想の働き方」「憧れの生き方」を考えてキャリアプランを立てるとよいでしょう。
1.過去を振り返る
小学校・中学校など記憶がある限り遡った時期から思い出します。成功体験と失敗体験を振り返ってみてください。
いつ何に取り組み、どんな目標を立てたのか。それに成功もしくは失敗した要因は何だったのか、どんな工夫をしたのかを書き出します。
たとえば、「高校生のときの部活で後輩の指導を任された」「大学生のときのアルバイトで売上を上げるための取り組みを行った」など何でも構いません。
就職後の場合でいえば「上司に仕事の進め方のことでよく叱られた」「大きなプロジェクトを成功させるために人員配置の工夫をした」など、できるだけ細かく振り返ります。
次に、小学校、中学校、高校、大学、社会人という単位で満足度をそれぞれ書きます。
そしてその充実していた理由、満足できなかった理由はどこにあったのかも考えて書き出します。
また、そのときに影響を受けた人や言葉も併せて思い出します。
過去を振り返ってみることで、自分が何を大事に生きてきたのか、どんな考え方で生きてきたのかが分かります。
2.現状の自分の強みと弱みを知る
過去から現在までの自分の棚卸しをしたら、次は自分の強みと弱みを把握します。
過去を振り返ることで自分が分かります。
たとえば、「順序立ててスケジュールを組むのは得意だが、突発的なトラブルには弱い」「アイデアをどんどん出すのは得意だが、決められたことをきっちりこなすことは苦手」というように過去の事案から自分を分析します。
そのうえで、自分の強みとなる能力やスキルが客観的に見てどの程度なのかも考えます。
数値化できるものではないので、「今の業界では通用するけど、この業界ではムリだろう」などと想定するだけで構いません。
自分の強みと弱みを知ることで、自ずとどのような種類の仕事が向いているのかが分かります。
3.3年後・5年後・10年後の自分をそれぞれイメージする
「どんな仕事をしていたいか」「どこに住んでいたいか」「何を持っていたいか」を考えてみます。
10年後の未来をイメージします。出来るだけ具体的に考えるのがコツです。
身近に目標とする人がいるのであれば、その方をイメージするのもいいかもしれません。
10年後から逆算して、5年後、3年後とイメージしていきます。
その時点で自分の理想像に近づくには、現状で何が必要で何が不足しているかを考えます。
たとえば、「10年後、地元で飲食店をオープンする」、「5年後、地元に戻る。この時点で目標となる開店資金の半分を貯蓄している状態にする。」、「3年後、現職で大きなプロジェクトを少なくとも1つは終え、今の仕事に達成感を持てるようにする」などを考えます。
今の自分と全く違う将来像でも構わないので、将来的にどんな自分になりたいかを考えるところから始めます。
4.理想の自分を実現するための近道を考えて実践する
理想となる自分の未来を描いたら、現状の自分と何が違うのかを考えていきます。
そして現状と未来のギャップを埋めるためには、いつまでに何をすればいいのかを考えます。
3年後の未来を実現できるようにキャリアプランを立てます。
たとえば、「3年後に海外留学を終えてビジネスレベルの英会話ができるようになっている」目標がある場合、「今月中に英会話スクールに入学する」「1年後までに留学費用の半分程度を貯蓄する」「2年後には留学費用を貯蓄して、英会話スクールを終了して海外に留学する」という感じです。
3年後までのキャリアプランが定まったら、5年後、10年後も同様に考えていきます。
キャリアプランを考える際の注意点
あまりに非現実的なキャリアプランの場合、実現までのアクションプランを実行することが難しくなります。
無理があるキャリアプランではないかを確認して、きちんと行動に移せるようにします。
また、10年の間には会社の業績や市場ニーズが変わったり、自分の生活に変化があったりと、予期せぬことが起きる可能性があります。
特に、結婚、出産、転勤などの人生のイベントは自分の計画通りに進むとは限りません。
自分の状況に応じて、キャリアの目標が変化することもあります。
キャリアプランは、定期的に見直し、そのときの状況に合わせて臨機応変に修正していくことが重要になります。
20代の人の場合、社会人経験が少ないため、業務経験よりもポテンシャルが求められる年代といえます。
今までの経験に固執せずに、本当に自分がやりたい仕事や自分に合ったキャリアを目指すことができる時期なので、キャリアプランを作成する場合にはじっくりと自己分析を行い、目標を定めるようにします。
キャリアプランを就職活動での面接で聞かれたときはどうする?
自分が将来実現したいことを実践するため、就職や転職する人が多くいますが、その就職活動において、面接でキャリアプランについて質問されることがよくあります。
5年後や10年後の目標はありますかなどと企業が質問する理由は、求職者が将来やりたいことと企業の方向性や配属先の業務が大きくずれていないかを確認する意図があると考えられます。
そのため、面接では応募する企業や職種についてしっかりと研究し、自分のキャリアプランに合っているかどうかを見極める必要があります。
そのうえで、自分が将来やりたいことがその会社のビジョンや業務内容に合っていることを明確に伝えます。
目標は具体的に伝えることが大切です。企業側は、キャリアプランを聞くことによって、その人がきちんと目標を立てて実行できる人かどうか、また努力をしているかどうかチェックしています。
また、そのキャリアプランを実現するためにはその応募する会社でなければならない理由も必要です。
入社したあとに、どの職種でどのような働き方をしたいのかも話せるようにしておくとよいでしょう。
就活エージェントに相談してキャリアプラン作成するのが効果的!
キャリアプランを作成する場合には、第三者の客観的な意見を聞くことも効果的です。
自分では気づかなかった性格や強みなどを指摘される可能性もあります。
キャリアプランを実現するうえで、就活エージェントに相談することは効果的です。
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