全国通訳案内士は、通訳案内士法において「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。)を業とする。」とされています。
全国通訳案内士は国家試験に合格した方であって、高度な外国語能力や日本全国の歴史・地理・文化等の観光に関する高い知識を有するものであり、「全国通訳案内士」として都道府県の登録を受けた人になります。
全国通訳案内士(通訳ガイド)は、単に語学力が優秀であるだけでなく、幅広い知識、教養を持って日本を紹介するという重要な役割を負っています。
外国人旅行者に日本の良い印象を持って帰ってもらうことは、正しい日本理解の第一歩となり、全国通訳案内士(通訳ガイド)の仕事は、「民間外交官」ともいえる国際親善の一翼を担うやりがいのある仕事です。
資格取得のメリット
1.フリーランスでガイドの仕事ができる
全国通訳案内士の国家試験に合格すると、報酬をもらって外国人観光客への通訳をはじめ、日本全国各地で外国語で観光案内を行うことができます。
旅行会社などに所属してガイドの仕事をする方もいますが、自分のペースで、強みやこだわりを活かしながら働くことができます。
2.就職に有利になる
旅行会社や旅行代理店、イベント関連業などを行っている会社であれば、全国通訳案内士の資格を持っていると選考に有利になります。
その他にも空港や鉄道機関の案内所や観光地など、訪日観光客が多く集まる場所での仕事探しでも資格を十分に活かすことができます。
3. 信頼面、収入面で安定したガイドになれる
2018年の法改正により、現在、全国通訳案内士の資格を保有していなくても、外国人観光客に対して有償ガイドの仕事を行えるようにはなりました。
しかし、全国通訳案内士の資格を保有している人のガイドの方が信頼度が高いため、有利な状況であるといえます。
資格評価
【総合評価 33/50】
ニーズ | 8 |
コスト | 6 |
時間 | 4 |
リターン | 6 |
将来性 | 9 |
資格試験に関する概要
1.資格試験内容
(1)筆記(第1次)試験
外国語、日本地理、日本歴史、産業、経済、政治及び文化に関する一般常識
※外国語は英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語及びタイ語から1か国語を選択
(2)口述(第2次)試験
通訳案内の実務
2.試験概要
受験資格 | 誰でも受けられる |
資格の種別 | 国家資格 |
難易度 | 難しい |
3.試験データ
受験者数 | 618人(全言語合計)(2019年度) |
合格率 | 8.5%(全言語子合計)(2019年度) |
受験料 | 11,700円(1か国語) |
試験日 | 年1回(1次試験:8月 2次試験:12月) |
公式ホームページ ☞ こちら
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