BATICはグローバルなビジネスシーンに不可欠な英語力と国際会計スキルを同時に測る検定試験です。
海外に事業所を持つ企業との取引、外資系企業との競合や提携、海外からの資金調達、国際的なM&Aなど、外資系企業のみならず、日本企業でも、業種や規模の大小、地域を問わず、国際市場と関わりを持たざるを得ない時代となっています。
日本では会計基準の国際的基準への統合が一層進んでいることもあり、各企業も対応に追われています。
そうした中で、国際的なビジネスの共通言語である会計知識を身に付けた人材がいる企業は、大きな飛躍のチャンスをつかむ可能性が高いでしょう。
今後、国際会計スキルを持つ人材へのニーズがますます高まることは明らかです。
資格取得のメリット
海外展開に対応するため、BATICを社内の教育体制に採用する企業もあります。
BATICを取得することで、国際会計基準を適用しているもしくは適用する予定の日本企業、海外進出を目指す日本企業、そして外資系企業への転職がしやすくなります。
また、会計用語に特化して英語も同時に学ぶことができる点も大きなメリットといえます。
合否判定ではなく、TOEICと同じくスコア形式でレベルが認定されるため、継続した勉強をしやすいメリットがあります。
資格評価
【総合評価 35/50】
ニーズ | 7 |
コスト | 7 |
時間 | 7 |
リターン | 6 |
将来性 | 8 |
資格試験に関する概要
1.資格試験内容
(1)試験内容
問題はマークシート方式による選択問題および記述問題の2構成で出題はすべて英語です。
試験結果の合否ではなく、1000点満点のスコア制で受験者全員に点数の認定を行います。
(2)試験科目
○Subject 1(英文簿記):全受験者必須 400点
英文会計の基礎を理解し、英語で帳簿を作成、説明できる。
マークシート方式及び記述式で試験時間は 1時間30分です。
○Subject 2(国際会計理論):受験者の修得レベルに応じて任意 600点
国際会計理論(IFRS)を理解し、国際的基準による財務諸表の作成、分析ができる
マークシート方式及び記述式で制限時間は2時間30分です。
(3)スコアと称号
○コントローラーレベル(Controller Level)【880~1000点】
国際会計理論と国際的基準(国際財務報告基準〈IFRS〉)を理解し、国際的基準での財務諸表の作成、分析及び国内基準からの組替えができる。
会計手続き、会計方針の策定とその推進ができる。
※日商簿記1級程度
○アカウンティングマネジャーレベル(Accounting Manager Level)【700~879点】
国際会計理論と国際的基準(国際財務報告基準<IFRS>)の基本的な部分を理解している。
月次及び年度の会計報告ができ、適切な決算修正仕訳、精算表、基本的な財務諸表の作成ができる。
※日商簿記2級程度
○アカウンタントレベル(Accountant Level)【320~699点】
ブックキーパーに対する簡単な指示、英語による会計帳簿の記帳及び管理ができる。
※日商簿記3級程度
○ブックキーパーレベル(Bookkeeper Level)【200~319点】
基本的な会計取引を英語で理解できる。
※日商簿記3級程度
なお、200点未満の場合は称号は付与されず、得点のみの認定となります。
2.試験概要
受験資格 | 誰でも受けられる |
資格の種別 | 公的資格 |
難易度 | 合否無し |
3.試験データ
受験者数(2019年度) | 2,790人 |
合格率 | スコア表示のため合否判定なし(※) |
受験料 | 10,340円(Subject1,2合計) ただしSubject1のみ5,500円、Subject2のみ8,140円 |
試験日 | 7月、12月 |
(※)参考
- コントローラーレベル認定者数:142人
- アカウンティングマネジャーレベル認定者数:309人
- アカウンタントレベル認定者数:1284人
- ブックキーパーレベル認定者数:758人
公式ホームページ ☞ こちら
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