「FASS検定」とは、実務能力の測定に重点を置いた試験で、経理・財務の実務に関するスキルを客観的に測定するため先進企業50社の経理・財務幹部によって開発されたの検定試験です。
経済産業省の高度専門人材育成事業「経理・財務サービス・スキルスタンダード普及促進モデル事業」に基づいています。
経理・財務の第一線で活躍する実務家のスキルレベルを客観的かつ信頼性をもって測定する手段として、高い評価を得ています。
「FASS」が大手企業を中心に、企業の経理・財務スキルの新スタンダードとして認識されています。
資格取得のメリット
1.社内でのキャリアアップ・評価アップ
多くの大手企業が導入しており、自社社員のスキル教育やジョブローテーションの参考として「FASS」のスコアを活用しています。
特に経理・財務部門でのキャリアアップ・評価アップを目指すビジネスパーソンにとっては見逃せない傾向といえます。
2.高スコアで年収アップの可能性
受験の際に収集した受験者個人の属性とスコアとの分析結果によると、「FASS」のスコアと、年収、経理財務の経験年数、役職との間に明確な相関関係があることが分かっています。
現場での納得感が証明された実務検定であることがいえて、こうした認識が普及すれば、高スコアをマークして実力を証明することにより、職場での適正な人員配置が可能となり、結果的に年収アップの可能性に結びつきます。
3.就職・転職のサポートあり
試験実施団体である一般社団法人日本CFO協会では、2016年8月1日より、転職エージェントと業務提携をスタートしています。
「FASS人材バンク」にて、経理パーソンへの正社員・派遣紹介サービスを行っています。
資格評価
【総合評価 34/50】
ニーズ | 7 |
コスト | 7 |
時間 | 7 |
リターン | 6 |
将来性 | 7 |
資格試験に関する概要
1.資格試験内容
(1)試験範囲及び時間
検定試験の対象は「経理・財務サービススキルスタンダード」における「定型業務」となり、「資産・決算・税務・ 資金」の4つの分野で構成されています。
上記の出題範囲から合計で100問(四肢択一)、試験時間90分
(2)試験結果
合否ではなく総合点(満点:800点)から5段階のレベルでスキル評価し、分野毎の達成度合いも表示します。
レベル | スコア | 評価 |
A | 689~800点 | 経理・財務分野について、業務全体を正確に理解し、自信をもって経理・財務部門の業務を遂行できるスキルをもっている。 |
B | 641~688点 | 経理・財務分野のほとんどの業務を理解し、業務を遂行できるスキルをもっている。 分野によって、知識の正確さに個人差があるものの、業務を妨げるようなことはなく、適切に対応できるスキルをもっている。 |
C | 561~640点 | 経理・財務分野について、日常の業務を行うための基本的なスキルが身についているが、自己の経験以外の業務への対応力について差が見られる。 日常の業務であれば、業務を理解して、支障なく対応できるスキルをもっている。 |
D | 441~560点 | 分野によって、知識の正確性に差があり、不十分な部分が多いが、支援を受けながら、最低限の業務を行うスキルをもっている。 |
E | 0~440点 | 経理・財務分野について、部分的にしか理解できていない。 今後の努力を期待する。 |
2.試験概要
受験資格 | 誰でも受けられる |
資格の種別 | 民間資格 |
難易度 | 合否無し |
3.試験データ
受験者数(2019年度) | 63,257人 |
合格率 | スコア表示のため合否判定なし(※) |
受験料 | 一般¥10,000(税抜)/日本CFO協会法人会員¥ 8,000(税抜) |
試験日 | 二期制受験 上期:5月1日~7月31日 下期:11月1日~1月31日 |
※5段階のレベルでスキル評価
レベルA:17.1%
レベルB:16.5%
レベルC:28.4%
レベルD:27.3%
レベルE:10.7%
公式ホームページ ☞ こちら
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