福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。
医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、各種の専門職と連携をとりながらクライアントに適切な住宅改修プランを提示、また、福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスをします。
バリアフリーは段差をなくしてスロープを付けることだけではなく、年のとり方が人それぞれであるように必要とされるニーズも千差万別です。
そのため、クライアントの特性にマッチした住環境を提案・実現するには、様々な分野の専門家とわたり合い調整を行うことのできる総合的な知識が欠かせません。
日本は超高齢社会に突入しており、あらゆる業界において高齢者を意識したビジネスに大きくシフトしつつあります。
このような状況の中で医療・福祉・建築について総合的な知識を身に付けている福祉住環境コーディネーターへの社会的ニーズは確実に高まっています。
資格取得のメリット
1.介護の現場で役に立つ
ケアマネジャーや福祉用具専門相談員の受験者が増えており、介護サービス利用者とその家族の潜在的なニーズをくみ取るために必要な知識を学ぶことのできる検定試験です。
介護の現場では、限られたリソースを組み合わせ、ベストミックスを探らなければならないため、住環境に関する知識が利用者とその家族の満足度を高める方法を導きます。
2.住宅の営業で顧客の信頼を得られる
住宅の新築やリフォームという一生を左右する買い物をするにあたり、企業選定の決め手のひとつに営業担当者が事情を正確に理解・把握し、それを的確に反映した提案をしてくれるかどうかということが挙げられます。
パンフレットや説明書に書いてあることを読み上げるだけの営業でお客の信頼を得ることは難しく、知識の有無が状況認識力や提案力の差になって表れます。
この検定試験で身に付けることのできる「医療×福祉×建築」の総合的な知識は、必ずや営業における武器となり、信用・信頼につながります。
3.自宅の新築・リフォームに知識を活用できる
住宅に対するニーズは人それぞれ異なるため、自宅を新築にしたりリフォームする場合、工務店の提案を鵜呑みにするだけではニーズを満たすことはできません。
必要な知識を習得して、自身にとって必要なことと必要でないことを的確に説明できるようになることが、満足のいく住環境整備に繋がります。
資格評価
【総合評価 34/50】
ニーズ |
6 |
コスト |
7 |
時間 |
6 |
リターン |
6 |
将来性 |
9 |
資格試験に関する概要
1.資格試験内容
(1)1級
・マークシート方式 2時間(前半)
2級・3級の範囲および1級公式テキスト(改訂5版)に該当する知識と、それを理解した上での応用力を問う問題。
・記述式 2時間(後半)
実務能力(課題に対する提案力)などの、実践力、応用力、総合的判断力を問う問題。
公式テキスト(改訂5版)に準拠し、法令制度は最新の情報の理解を前提として出題。
(2)2級
・マークシート方式(2時間)
3級の範囲および2級公式テキスト(改訂5版)に該当する知識と、それを理解した上での応用力を問う問題。
(3)3級
・マークシート方式(2時間)
3級公式テキスト(改訂5版)に該当する知識と、それを理解した上での応用力を問う問題。
2.試験概要
受験資格 |
1級:2級合格が条件 2級・3級:誰でも受けられる |
資格の種別 |
公的資格 |
難易度 |
1級:やや難しい 2級・3級:普通 |
3.試験データ
受験者数(2019年度) |
1級:363人 2級:19,535人 3級:9,525人 |
合格率(2019年度) |
1級:13.8% 2級:37.7% 3級:58.0% |
受験料 |
1級:11,000円 2級:6,600円 3級:4,400円 |
試験日 |
1級:11月 2級:7月,11月 |
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