胃カメラの種類、検査内容、費用、鎮静剤使用、前日の食事に関するまとめ

生活全般

健康診断などで胃カメラによる検査を行うケースがあります。初めで検査を受ける人の多くは怖いと感じているかと思います。

「胃カメラにはどのような種類があるのか」、「胃以外にも検査する項目があるのか」、「検査にどのくらいの費用がかかるのか」、「検査時に鎮静剤を使用する場合はどのようなメリットやデメリットがあるのか」、「前日の食事は何時までに済ませておけばよいのか」など、胃カメラの検査に関するいくつかの疑問にあると思います。

それらの疑問を通じて胃カメラについてまとめました。

胃カメラ検査とは

胃カメラは正式には上部消化管内視鏡といい、実施する目的としては胃のほかに食道や十二指腸に腫瘍などがないか出血や炎症がないかを発見するための検査になります。腫瘍などは早期発見することで適切な治療をすることができます。

胃X線検査(バリウムを飲む検査)は低コストの診断法ですが、いわば「影絵で判定する」方法なので小さな病変や平坦な病変は発見が難しく、検査精度に限界があります。

一方、胃カメラは「じかに胃の粘膜を見る」方法なので微細な病変も発見でき、同時に組織採取(生検)もできるため、確実な診断が可能です。胃カメラは次のような部位について検査をします

1.咽頭(のどや声帯など)

咽頭ガンやポリープの発見にもつながり、声をよく使う仕事の人であれば、声帯の状態など診てもらうことができます。

2.食道

食道ガン、食道炎、逆流性食道炎などを発見することができます。朝起きたときにちょっと胸がムカムカしたり、ゲップがよく出るような人は詳しく診てもらっておいたほうがよいのが食道になります。

3.胃

胃ガン、急性胃炎、胃潰瘍、強烈な胃痛を発症させるアニサキスという寄生虫を発見するkとができます。

4.十二指腸

ストレスが原因で潰瘍ができるのは胃よりも十二指腸のほうが多いといわれており、十二指腸潰瘍などを発見することができます。

胃カメラの検査費用

保険診療 健康保険3割負担 健康保険1割負担
内視鏡検査(観察のみ) 4,500〜6,000円 1,500〜2,000円
内視鏡検査+病理組織検査 9,000〜10,500円 3,000〜3,500円

※概算の金額であり、場合によっては金額が前後することがあります。

胃カメラでの鎮静剤使用のメリット・デメリット

1.鎮静剤使用のメリット

(1)圧迫感などの苦痛を感じない

ウトウトした状態で検査を受けるので圧迫感やお腹を突き上げられるような苦痛を感じることがありません。「ゲーゲー」いうような苦しい検査にならないため、急いだ流れ作業的な検査にならず、詳細に観察することができます。

(2)見逃すことのない検査となる

空気や炭酸ガスを十分に入れることが可能となるため、胃や大腸のヒダとヒダの間を十分に伸ばすことができ、見逃しのないきちんとした検査を受けることができます。

2.鎮静剤使用のデメリット

(1)鎮静剤を使用できる医師が限られる

鎮静剤を使用する場合、呼吸管理などの全身状態のモニタリングが必要になってくるため、検査経験が豊富で熟練した技術が必要になり、医師が限定されます。

(2)検査後の制約ですぐに活動できない

内視鏡検査後に鎮静剤の効き目が切れる1時間程度は休息しなければならず、すぐに帰宅することができません。さらに検査を受けた当日は車の運転や細かい作業を伴う仕事ができないなどの制約があります。

胃カメラ検査は鼻と口どちらが楽か?

胃カメラと言えば、口から飲むのが常識でしたが、それはカメラが太すぎて、鼻から入れることができなかったからです。最近では、経鼻胃内視鏡(鼻からの胃カメラ)が注目されるようになってきました。胃カメラを細くする技術が発明されたことが要因です。

発明当初は画像解像度が悪く、細くはなったけれども画面が不鮮明で病気の見落としにつながる可能性が危惧されていましたが、それらの問題点も改善され、広く普及するようになってきました。しかし、経口内視鏡(口から胃カメラ)に比べて経鼻内視鏡の画質はやや劣ります。

これは通常の観察では問題になることはありませんが、微細な病変の観察に関しては、経口内視鏡に軍配が上がります。逆に、内視鏡検査の苦痛度は、経鼻内視鏡が圧倒的に優勢です。

胃カメラ検査は鼻と口どちらが良いかについては、以前、経口内視鏡で特に辛くなかった人は経口内視鏡で初めて内視鏡をやる人や、以前経口内視鏡がつらかった人は経鼻内視鏡がよいでしょう。

胃カメラの検査前日の食事は何時頃までに済ませればよいか

事前にもらうパンフレットで胃カメラ検査の注意事項では、ほとんどの病院で前日の夜8時もしくは9時までに食事を済ませ、それ以降は何もとらないように記載されています。胃カメラの検査前日の食事は何時頃までに済ませればいいのでしょうか。

胃カメラの検査当日のスケジュールにもよるのですがおおよその目安としては、以下のようになります。

【食事の制限】

  • 消化の悪い物は避ける
  • 検査前日の20時~21時頃までに食事を済ませる
  • 検査当日は検査終了まで食事はしない

【水分の制限】

  • 飲んで良いのは水だけ
  • 検査前日の24時以降の水分摂取は禁止

胃カメラの事前説明のパンフレットに記載されている夜8時もしくは9時以降食事をしないというのは、早い人ですと検査がだいたい朝9時以降から開始されるので逆算して案内されています。

胃カメラの前日のおすすめの食事!

胃カメラの検査は当日だけでなく、前日からの準備が必要です。一般的な前日の食事についてのポイントは以下の通りです。

  • 揚げ物や脂っこいものや消化の悪いもの、暴飲暴食は避ける。
  • うどんやおかゆ、フルーツなど、体が吸収しやすく消化しやすいものを食べる。
  • 20時か21時ごろまでに食事を済ませる。
  • 前日に飲めるのは基本的には水のみ。ミネラルウォーターなどで水分補給をおこなう。
  • タバコなどの嗜好品は避ける。

※病院によって多少異なります。検査を受ける病院の医師に確認するとよいでしょう。

食べ物の消化時間

食べ物の消化時間は食材によって異なります。

  • 果物:1〜2時間
  • 野菜:2〜3時間
  • パン、ご飯(炭水化物):2〜3時間
  • 焼き魚や刺し身:2〜3時間
  • 揚げ物、肉類:4時間以上

油は消化に時間がかかります。液体は糖分が多いと消化に時間がかかりますが、固形物ほどかかるわけではありません。分量が多ければ消化に時間がかかるのを考慮すれば、だいたいの食べ物は食後10時間程で消化されます。

その他の注意事項

1.酒

お酒は麻酔や鎮痛剤などをより効きやすくする効果があります。そのため副作用が強く出てしまい、思わぬ事故につながりかねないので前日のお酒は控えます。また、お酒は胃腸の消化活動を妨げる働きもするので食べ物が胃に残るリスクを発生させます。

2.薬

普段、薬を服用している場合、検査後まで待ってから飲んでも大丈夫な薬であれば、検査後に飲む方が無難です。なお、飲む必要がある薬がある場合、少量の水で飲みます。ただし、検査までの時間を空けるようにしましょう。不安な場合は検査を受ける病院に問い合わせて対応を確認します。

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