生活全般

精神的疲労は肉体的疲労と何が違うのか? 疲れた心への対処方法とは?

投稿日:2017年9月16日 更新日:

毎日の仕事が大変で、精神的に疲れたというようなことがあります。精神的に疲れたときは何を食べても味がしないし、何をやっても楽しくないし、誰とも関わりたくなくなります。

年齢を重ねると難しいところもありますが、肉体的な疲労があるだけなら、適切に休息をとることで自然治癒力で回復します。

しかし、最近なぜか疲れやすいと思ったり、日中もだるいと感じている場合、自分が自覚している以上にストレスが溜まっている可能性があります。心が疲れたとはっきり自覚がある場合はもちろんです。精神的に疲れたときは、年齢に関係なく、いつまでもその苦しさは続いてしまいます。

なぜなら、精神的に疲れる環境に身を置き続けているからです。これは辛い立場にいる人にとっては解決が困難に思うかもしれません。何よりも生活が掛かっているので仕事を簡単に辞めることはできません。それに何とかしようと頑張れば頑張るほど報われなかったりします。

だからといってこの問題を放っておいても解決することは稀です。

精神的な疲労と肉体的な疲労の違い

精神的な疲労についてどのくらい知っていますか。まず、精神的な疲労が何なのかを知らなければ解消も難しいです。たとえば、風邪を引いて喉が痛いのに頭痛薬を飲むのと同じように、誤った対処法をすることで全く心が回復しなかったりするからです。

精神的な疲労は目に見えないので自覚しにくいです。気が付いたときにはかなり深刻な状況になっていることもあります。精神的な疲労と肉体的な疲労の違いについて理解すれば、精神的に疲れたときの状態を把握しやすくなります。

1.肉体疲労を感じるメカニズム

「筋肉疲労」ともいいますが、スポーツや重労働をした後や、長時間筋肉を使い続けたときに起こるものです。 筋肉を使うと疲労物質が分泌します。

この物質はFF(ファティーグファクター)と呼ばれるタンパク質で体内に出現します。これが疲労の原因物質といわれています。

そして、この老廃物が体内に溜まり、さらに慢性的な疲労となってくると、倦怠感や浅い眠り、免疫力の低下、気力の低下、眠気がとれないなどの症状が出てきます。

2.精神疲労を感じるメカニズム

精神的ストレスからくる疲労を指します。人間関係、家族関係、仕事の悩みやショックな出来事など、肉体疲労に比べて原因は個々で異なるだけでなく、精神疲労の度合いも原因によって大きく異なり複雑です。人はストレスを感じると、ストレス反応が体内で行われます。

このストレス反応が限界を超えてしまうと、体内の各場所へ刺激を始めてさまざまなホルモンが分泌し、逃避行動の準備を始めます。このような反応が日々行われていますが、ストレスが慢性化したり、許容できないようなストレスであると逃避行動の体内反応が限界に達してしまいます。

その結果、下痢や胃痛、頭痛、肩こり、不眠など、肉体疲労のように症状が出てきます。

3.精神的疲労と肉体的疲労の見分け方

(1)疲れを感じる時間

肉体的疲労は筋肉に乳酸などの老廃物が蓄積することが原因で起こるので、朝起きてから様々な肉体的活動や行動をするに従い、徐々に疲労が蓄積されていき、活動を終えた夜間に疲れを感じるピークになります。一方、精神的疲労はこれとは逆になります。

朝、目が覚めた瞬間に気だるさや疲労感を感じ、起き上がるのが億劫で辛いと感じる傾向が強いのです。

(2)休息後の疲労感

肉体的疲労は活動によって筋肉中に溜まった老廃物が原因ですから、横になったり眠ったりして身体を休めると老廃物が筋肉中から処理されて無くなるので疲労から回復できます。

しかし、精神的疲労は休息をとってもあまり疲れが取れたと感じられない傾向があるので、ぐっすり・ゆっくり睡眠をとったのに朝目覚めたときに疲れが取れておらず、そのためスッキリとした目覚めを迎えられず気だるさを感じたり、起き上がるのが苦痛と感じるのです。

(3)運動による疲労感

肉体的に疲れているときに運動すると、筋肉中の老廃物は更に増えますから余計に疲れはひどくなってしまいます。一方、精神的に疲れているときは、ただ身体を休ませるより、むしろ散歩や軽い運動をした方が疲労感が軽くなる傾向があります。

これは散歩などの軽い運動によってストレスが発散できるからと考えられています。

(4)疲労の感じ方

肉体的疲労は長時間の継続した運動や労働・激しい運動や労働など、肉体に負荷がかかればかかる程、大きくなり激しい疲れとなります。しかし、精神的疲労は肉体的な運動量の大きさではなく精神的なストレスのかかり具合によって、疲労感の大きさが変動する傾向があります。

自分にとって何が精神的なストレスとなっているのかをはっきりさせるためには、どんなとき(何が起きたとき)にどのように疲れを感じたかを、簡単なメモでもいいので日記につけるのが良いといわれています。

(5)疲労感の継続期間

肉体的疲労はどんなに激しくても通常は数日以内で回復します。過労で倒れたような場合でも、入院して身体を休めながら点滴を受ければ、一般的には数日以内に退院できます。しかし、精神的な疲れは慢性化しやすい傾向があるのが特徴です。

もし、疲労感が1~2週間以上継続したら精神的疲労を疑うべきでしょう。さらに朝早く目が覚める・些細な事でイライラする・仕事や作業の能率が低下するなどの自覚症状を感じた場合には、うつ病の兆候と考え早目に対処することをオススメします。

精神的疲労への対処法

ストレスを感じているときに精神的疲労が発生します。精神的疲労にはストレスを減らすか絶つことが一番の対処法です。

1.ストレスを減らす

(1)瞑想

ストレスを解消し、精神的疲労を回復してくれる方法に「瞑想」があります。瞑想は最近注目を浴びて始めている休息方法で、先進的な企業が休み時間に瞑想を取り入れる動きもあります。

瞑想のやり方

  • 自分が一番楽だと感じる姿勢で目をつぶります
  • ゆっくりと呼吸します
  • 呼吸の回数を数えます

これを10分間続けます。

簡易的な方法ですが、これを続けるだけで頭の中が整理され、ストレスへの反応も緩和されることで精神的疲労を回復できます。

(2)適度な運動

軽いジョギングやウォーキング等の有酸素運動を行います。有酸素運動を行うことで「セロトニン」や「エンドルフィン」といった物質の分泌が増えます。セロトニンは血管の緊張を司る物質で、心身の安定や安らぎをもたらす物質です。抗うつ剤などにも含まれている物質です。

エンドルフィンは神経伝達物質の一つで、精神の鎮痛作用があり、多幸感をもたらす物質です。有酸素運動によりセロトニンとエンドルフィンを発生させることでストレスによって過敏になった精神を緊張状態から回復させることができます。

(3)朝日を浴びる

朝日を浴びることで体内時計がリセットされます。人間の体には体内時計があり、その体内時計によって睡眠時間などを調整しています。通常、体内時計は24時間より少し長く、段々とずれていきますが、朝日を浴びることでリセットされ、夜、正常な眠気を感じるようになります。

また、心身の安定や安らぎをもたらす物質であるセロトニンが、朝日を浴びることで分泌されます。

2.ストレスを断つ

ストレスを感じる原因は、全て「環境」にあります。会社の人間関係、住環境などの置かれている環境がストレスを感じる原因になっています。ストレスを感じなくする、元を絶つには「環境を変える」ことが一番重要です。

今、ストレスの多い環境にいる人は、環境を変えることはできないか本気で検討してみることをオススメします。仕事に関しては、大概は給料に固執して今の仕事を変えることができない場合が多いです。

過度のストレスを抱えながら、ちょっとだけ周りの人よりも良い生活をすることにこだわりがなければ、転職してストレスを断つことも人生の選択肢の一つになります。

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