軍事で用いられてきた「戦略」と「戦術」は広く用いられるようになって、ビジネスでも活用される用語となりました。
組織の優劣はトップによって決まるともいわれるほど、チームを率いるリーダーの存在は大きいものです。
組織運営手法は会社の経営を左右するといっても過言ではありません。
リーダーが目指すべきビジネスモデルを語る際、戦略や戦術という言葉を使いますが、この二つはどちらも戦争やビジネスを行う上で重要なもので、その意味には違いがあります。
元々は軍事用語の言葉
1.軍事目的の戦略
大局的な視野から戦争に勝つことを目的として立てる総合的かつ長期的な計画のことです。
戦争そのものの勝利や、戦争の勝敗を分けるような重大かつ長期的な戦闘に関して、全体として持つ計画です。
大局的に考えて資源をどのように動かしていく必要があるかと考えるのが基本となっていて、個々の現場での具体的な資源の動かし方はその考え方に基いて判断されるべきという方針になります。
全体として向かうべき方策という位置づけをすることもできるでしょう。
2.軍事目的の戦術
個々の戦闘における兵力や兵糧などの資源を使用する手段やその計画のことです。
想定されている個々の戦闘において、資源度どのように動かすかの具体的な計画を表すものです。
誰がどのように行動し、どの資材をいつどこに動かすのかといったことを細かに定めることになります。
ビジネスにおける使われ方とは?
ビジネスにおいても、この「戦略」と「戦術」は、耳にする機会が多い言葉です。
大量生産や大量販売のビジネスモデルが成り立ったバブル経済とは違い、企業に戦略と戦術がなければ勝てない時代になってきましました。
会社経営における「戦略」と「戦術」は以下のようになります。
1.ビジネスにおける戦略とは?
戦略とは、英語でWhat(目的)です。
今まで延長でいるのではなくて、何をすればいいのか、何をすれば儲かるのかを考えることからスタートします。
企業が進むべき方向や経営の考え方を明らかにするものです。
そして、将来の進むべき方向性とシナリオを描き、他社との競争優位をいかに確立するかを考えます。
2.ビジネスにおける戦術とは?
戦術とは、英語でHow to(手段)です。
今までのやり方を大きく変えることなく、現状の延長線上でのやり方や方法を改善することです。
たとえば、業務を標準化して効率化を図ることで、正確にオペレーション(操作)を維持管理します。
3.戦略と戦術のどちらが重要か?
創業段階であれば、毎日悪戦苦闘を繰り広げているため、初めのうちは戦術的な対応で十分かもしれません。
中小企業で創業段階をクリアしている企業は少なく、多くの会社がある程度の所で停滞しているか、倒産してしまう状況にあります。
いかなる戦術も戦略に勝てないという言葉があるように、戦術として常に新しく出てくるソーシャルメディアを使った広告方法やノウハウばかりを追っていても、競合相手に戦略的な企業が現れたら対抗することはできません。
これに対抗するには、当然戦略的にビジネスを進める必要があります。
まずはビジネス戦略を固めて、それから有効な戦術を選択して市場を攻めるというのが一般的な会社経営の方法です。
戦術に関する情報は、短期的で即効性があるのでビジネスマンに人気がありますが、数は少ないが戦略の重要性を理解している人は、やはり継続的に安定した利益を出し続けています。
成長している会社の「戦略」と「戦術」に対する理解とは?
成長している会社は、社長の方針を自分たちの事業に合わせて翻訳しています。
役員、部長、課長となるにしたがって、より具体的に、かつ行動につながるような内容に翻訳されていきます。
つまり、戦略を戦術にブレークダウンしている会社が成長しているといえます。
経営戦略が実行につながるために大切なことは、戦略と戦術に整合性があり、連携していることが不可欠になります。
戦術までブレークダウンしたものが重点施策です。
重点施策とは、企業が経営戦略を実行するために、重要と判断された具体的な施策です。
たとえば「どのような新規事業をいつまでに立ち上げるか」というような施策です。
重点施策は日々の経営活動やプロジェクト活動を通じて実行されます。
このような形で運営されている会社は成長しています。
ビジネスのおける戦略と戦術の事例
次はビジネスにおいてどのように使われるのかを見てみましょう。
グローバル展開が進むスターバックスコーヒーがよく例に挙げられています。
1.戦略
家庭と職場の間の第3の場所としての地位を確立する戦略を立てています。
2.戦術
戦術として、厳選豆の引き立てコーヒーの提供、バリスタの起用、こだわりの内装、限定商品で注目を集める、セット販売など安売りはしないことなどを実行しています。
価格設定が比較的高いにも関わらず、成功しているのは、スタバらしさの付加価値のついている一杯のコーヒーに対して、客がその付加価値を理解しているためであり、戦略と戦術がマッチしている例といえます。
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