生活するにあたって、収入を基準にする人は多いと思います。
収入に見合った無理なく家賃が払える部屋に住んだり、家計を圧迫しない範囲で趣味を楽しんだりしている人が、ほとんどではないでしょうか。
年齢別、そして男女別の平均年収を調べてみました。
年収400万円をベースに生活実態を考えてみます。
自分の年収に満足していないという人は意外と多い理由が見えてきます。

年収400万円は全体での位置はどれくらい
国税庁の平成29年分民間給与実態統計調査結果に基づいて考えていきます。
1.日本のサラリーマンの平均程度
日本の給与所得者(正規・非正規)の平均年収は432.2万円となっています。
年収400万円は平均程度といえるでしょう。
なお、男性に限定すると平均年収は531.5万円、女性に限定すると平均年収が287.0万円となっている為、男性の場合は平均よりも少ないといえそうです。
2.正規のみの場合は平均以下
正規に限定した場合だと、平均年収は493.7万円(男性:547.5万円、女性:376.6万円)となっているため、年収400万円だと平均以下の水準といえそうです。
一方、非正規雇用者の平均年収は170.5万円(男性:229.4万円、女性:150.8万円)のとなっているため、非正規雇用者で年収400万円だとすると、かなり高額であるといえます。
3.年収400万円台の割合
次に、年収400万円台の人がどの程度いるか、その割合を見ていきましょう。
各年収での割合は以下の通りになっています。
|
全体(%) |
男性(%) |
女性(%) |
100万円以下 |
8.4 |
3.2 |
15.9 |
100万円超~200万円以下 |
13.5 |
6.7 |
23.6 |
200万円超~300万円以下 |
15.8 |
11.8 |
21.7 |
300万円超~400万円以下 |
17.5 |
17.8 |
17.1 |
400万円超~500万円以下 |
14.8 |
17.7 |
10.4 |
500万円超~600万円以下 |
10.1 |
13.3 |
5.4 |
600万円超~700万円以下 |
6.3 |
9.0 |
2.5 |
700万円超~800万円以下 |
4.3 |
6.3 |
1.4 |
800万円超~900万円以下 |
2.9 |
4.4 |
0.7 |
900万円超~1,000万円以下 |
1.9 |
2.9 |
0.4 |
1,000万円超~1,500万円以下 |
3.3 |
5.1 |
0.7 |
1,500万円超~2,000万円以下 |
0.7 |
1.0 |
0.2 |
2,000万円超~2,500万円以下 |
0.2 |
0.4 |
0.0 |
2,500万円超 |
0.3 |
0.4 |
0.0 |
年収400万円代の人の年収は14.8%、年収400万円以下の人が55.2%となっています。
中央値は年収300万円台となり、年収400万円は中央値を超えているので、低所得者とはいえません。
4.年齢別の平均年収
年齢別の平均年収は以下の通りになっています。
|
全体(万円) |
男性(万円) |
女性(万円) |
19歳以下 |
132.3 |
155.3 |
110.6 |
20~24歳 |
262.4 |
278.9 |
243.1 |
25~29歳 |
361.4 |
393.0 |
317.8 |
30~34歳 |
406.9 |
460.9 |
314.8 |
35~39歳 |
442.2 |
517.3 |
312.5 |
40~44歳 |
467.7 |
569.2 |
308.0 |
45~49歳 |
496.2 |
629.7 |
309.5 |
50~54歳 |
518.5 |
676.8 |
302.0 |
55~59歳 |
515.7 |
668.6 |
297.6 |
60~64歳 |
395.8 |
507.9 |
232.0 |
65~69歳 |
314.4 |
392.6 |
202.5 |
70歳以上 |
288.3 |
353.1 |
207.8 |
30代前半男性が年収400万円台となっています。
20代で年収400万円を超える程度あるならば、それは人よりも多くもらっているということなのです。

年収400万円の実態
1.年収400万円の手取り
年収400万円の人の手取り額は約75%、つまり300万円程度といわれています。
年間約100万円もの金額は一体何に徴収されているのかということを考えてみます。
たとえば、独身・給与所得者で、介護保険料の負担が必要とされていない40歳以下の男性の場合を考えます。
1ヶ月の給与所得から引かれる分としては健康保険料(標準報酬月額の9.89%の2分の1を負担)、厚生年金保険料(標準報酬月額の18.300%の2分の1を負担)、雇用保険(額面給与の0.9%のうち0.3%を負担)、所得税が主な項目であり、月収25万円として考えると約6万円程度が推定されます。
これに加えて住民税の納付義務があります。
住民税は住んでいる市区町村によって異なりますが15,000円前後とする地域が多く、その場合は年間で18万円がかかってくることになります。
年間賞与が2度あることを考慮した場合、この賞与にも月収と同様に健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険、所得税がかかります。
すべて加えると年間で100万円程度かかることがわかります。
年収400万円の場合、約4分の1は税金や保険料などで徴収されるようです。
2.年収400万円の生活
手取り年間300万円とすると、月々の手取りは25万円程度になります。
これをもとに年収400万円の生活を考えてみます。
(1)都市部に一人で暮らす
家賃・・・約7万円
光熱費・通信費・・・2万円
食費・雑費・・・5万円
毎月の主な出費を14万円とすると、残りは11万円。ここから貯金をしても、一人暮らしであればある程度余裕のある生活ができそうです。
(2)都市部に家族3人(夫婦+子供1人)で暮らす
家賃・・・約9万円
光熱費・通信費・・・3万5千円
食費・雑費・・・6万円
毎月の主な出費を18万5千円とすると、残りは6万5千円。
手取り25 万円で家族を養うのは無理ではありませんが、子どもの将来のために貯蓄をしておく必要があり、一人暮らしの時よりも自由なお金は少なくなります。
このように年収400万円の場合、裕福な生活をできないのが現状です。
独身であれば、まだ生活に余裕はありますが、子供がいる家庭だとやはり厳しく、共働きとなっているケースが多いです。
全てを満足のいくようにはできませんから、どこにお金をかけ、どこを節約するか、家計管理をしっかり行う必要があります。
年収を増やす為には行動するしかない
年収400万円の人で、もっと給料がほしいと思っている人は少なくないでしょう。
子どもの学費、老後といった将来への不安は絶えません。
ただ、同じように働き続けても、なかなか年収はあがりません。
もし、現状の年収で満足できず、年収をアップさせたいのであれば転職することも考える必要があります。
前述の統計結果はあくまで非正規を含めた値であり、正社員として転職する場合なら年収400万円以上を得ることも20代後半以降であれば十分に可能といえるでしょう。
現在、正社員の人でも資格取得やスキルを磨くなどキャリアアップに繋がる努力をすることで、転職活動も変わってくるはずです。
特に最近はかなり売り手市場で条件をアップさせてでも人を集めようとしている企業も多いため、年収アップできる可能性が増えています。
現状の年収に不満を感じて、年収アップしたいと考えている人は転職活動の準備を始めてみるといいでしょう。
200万人の年収データから、あなたの市場価値を見出す『MIIDAS(ミイダス)』
ミイダスは経歴や経験・スキル情報から自分の市場価値をデータ分析して、あなたを求める企業から直接オファーが届くサービスです。
【無料で使える3つの診断コンテンツ】
- 市場価値診断
- コンピテンシー(行動特性)診断
- パーソナリティ(人格)診断
「自分のビジネスマンとしてのスキル」や「パーソナリティ」を診断・分析することで、より自分にマッチしたオファーを受け取ることができます。
【オススメするミイダスのポイント3つ】
- オファーは書類選考合格済み(面接確約)
- 求人を検索しなくても、待つだけで企業からオファーやメッセージが直接届く
- 7万人の転職データを公開。自分と同じ経歴の人がどこに転職したのかが分かる
ミイダスは面接確約オファーのみ。
まずはあなたの価値を知るために市場価値診断からはじめましょう。
無料登録 ☞ MIIDAS(ミイダス)
この他にも特色のある転職サイトがあります。
興味のある人はこちらをご覧ください。
コメント