フェルミ推定を身につける!|就活面接における合否のポイントとは?

就職・転職

就職活動を始めるとフェルミ推定という言葉を一度は聞いたことがあると思います。

大手企業の試験などで実際に使われたことがある理論です。

フェルミ推定とはどのような理論なのか。

また、どのようなときに役に立つのでしょうか。

フェルミ推定を知りたい、使いこなしたいという人は必見です。

フェルミ推定とは

フェルミ推定とは、特定できない数や調査することが難しい数などを論理的に推論し概算することです。

外資系企業の採用試験や面接でよく出題される問題として、外資系企業やコンサル会社を志望している就活生が勉強する内容の一つとして今では定着しています。

フェルミ推定の由来はイタリアのノーベル物理学者であるエンリコ・フェルミが不確定な問題を短時間で概算することが得意であり、また教壇に立っていた大学(シカゴ大学など)でよく出題していたからといわれています。

このフェルミ推定という言葉は日本だけの造語です。

誰がこうした呼び方をするようになったのかなどは不明です。

フェルミ推定の考え方は採用試験で瞬時の論理的思考力を見るだけではなく、ビジネスの世界でも非常に重要です。

フェルミ推定の考え方を理解する

以下の例題は、フェルミ推定の考え方を理解する上で、一番有名な基礎問題です。フェルミがシカゴ大学の学生に出題したといわれる「シカゴには何人のピアノの調律師がいるか」といった問題があります。

思考のプロセスをしっかりとこれを基礎にして覚えていきましょう。

基本的にはどんな問題でも練習問題になるので、自分で設定して練習しましょう。

調査するのが難しいような数量を、短時間でかつ論理的に概算値を算出する考え方です。

「アメリカのシカゴには何人(なんにん)のピアノの調律師がいるか?」

この問題に対して次のように条件をそれぞれ仮定していきます。

  1. シカゴの人口は300万人とする 【人口】
  2. シカゴでは、1世帯あたりの人数が平均3人程度とする 【世帯当たりの人数】
  3. 10世帯に1台の割合でピアノを保有している世帯があるとする 【ピアノ保有台数】
  4. ピアノ1台の調律は平均して1年に1回行うとする 【ピアノ調律頻度】
  5. 調律師が1日に調律するピアノの台数は3台とする 【調律師1日当たりの調律台数】
  6. 週休二日とし、調律師は年間に約250日働くとする 【調律師の労働日数】

そして、これらの仮定を元にピアノの調律件数を推論します。

  1. シカゴの世帯数は、(300万/3)=100万世帯程度
  2. シカゴでのピアノの総数は、(100万/10)=10万台程度
  3. ピアノの調律は、年間に10万件程度行われる

一方、ピアノの調律師が1年間で調律するピアノの台数を推論します。

(1人の)ピアノの調律師は1年間に250×3=750台程度を調律する

よって、ピアノの調律師の人数は10万/750=130人程度と推定される。

フェルミ推定を行う際のポイント

答えを導き出すまでの注意点ですが、フェルミ推定を行う場合に求められていることは、答えが正確かどうかではありません。

上記の例題であれば、シカゴの人口を400万人だと推定することもありますし、200万人だと考えても間違いではありません。

どれが正解ということではありません。

就職活動や試験などでフェルミ推定を行う際に、求められるのは答えではなく、その答えに至るまでの「プロセス」です。

自分の考える限りの結果を求めることは必要ですが、正解しなければいけないというわけではないことを認識しておく必要があります。

重要なことは問題に対してどのようなアプローチで考え、自分の持っている知識やスキルをどのように考えるかになります。

フェルミ推定における合否の決め手は「論理性」「コミュニケーション力」「取り組む姿勢」

フェルミ推定で面接官は「論理性」「コミュニケーション力」「取り組む姿勢」を見て評価しています。

1.問題を論理的に考える

論理的に考えることは、次の2点の要素があります。

(1)論理に飛躍がなく一貫性があること

たとえば、ある製品の売り上げをアップさせるにはどうしたらよいかを考えたときに「売り上げに大きく影響する要素」を選び出します。

売上に影響する要素として、以下が挙げられます。

  • 価格
  • 商品の性能
  • 広告
  • 販売場所

その中で変化を与えると最も大きな成果が得られる要素を探し、効果的な改善策を述べます。

この流れが単なる思い付きではなく、考えの筋道を示すことが論理の一貫性として評価されます。

(2)数字を使って意見をサポートできること

判断の理由を数字で裏付けるという意識を常に持ちます。

ある製品の売り上げをアップさせる例においては「売上のインパクトの大きさ」を具体的な金額で示す必要があります。

ここでフェルミ推定の理論を使います。

つまり、「販売価格を1割引にすると◯%購買率が上がると仮定し、◯億円の売上増が見込まれる」と説明します。

2.面接官とスムーズにコミュニケーションがとれる

面接官とどのようにコミュニケーションを取るかも企業が見ているポイントです。

たとえば、以下のような姿勢は好印象といえます。

  • 難しい課題の場合、一人で考え込むより面接官に助言を求める
  • 一方的に話すのではなく、面接官をディスカッション相手のように捉えて議論を進める

ディスカッションの際も、論理的な思考ができていれば筋の通った質問ができます。

具体的には、以下の2つの観点で質問すると良いでしょう。

  • 要素を意味付けするための質問
  • 数字で根拠付けするための質問

ある製品の売り上げをアップさせる例であれば「商品の性能に関して他社と比較できるデータはありますか」というような要素の重要度を裏付けに関する質問、「商品の〇〇の性能への評価は、他社と比べて何%高いですか」など、具体的な影響を測れる質問が考えられます。

3.取り組み姿勢

フェルミ推定や面接での難解なケース問題に取り組む姿勢から仕事への適性を判断している面もあります。

面接に取り組む姿勢だけでなく、面接官とのコミュニケーションでも積極的にアピールします。

ケース問題では、与えられた課題に取り組むきっかけが見つからないこともあります。

ある程度の時間を掛けても思いつかないというときには、面接官とコミュニケーションを取ります。

面接官に「この問題への取り組み方が分からないのですが、考えるスタート地点にはどのようなものがありますか」というようにストレートに尋ねるのも一つの手です。

面接官のヒントで「問題が解けそうだ」と思ったら、その感情を表現することも肝心です。

難題にも楽しんで取り組んでいると高く評価されることでしょう。

フェルミ推定を使いこなすコツ

少々難しい内容になってしまいましたが、簡単にまとめると以下の4つの項目を意識すればよいでしょう。

  • いきなり答えを出そうとしない。
  • 求める数字を重複なく・漏れなく分解する。
  • 求める数字があいまいならば、更に分解
  • 常識でチェックする

これを抑えて、答えのない問題に最適解を導き出しましょう。

実際の仕事において役に立つことは少ないかもしれませんが、就職活動中に面接で聞かれるかもしれないですし、ちょっとした思考法の一つとして頭を動かす機会にしてみても損はないかもしれません。

論理的思考力を日常生活で身につける方法

ロジカルシンキングを含め、分解をしてシンプルにすることがフェルミ推定の問題を解く上では圧倒的に重要です。

日常生活で気になったことは、全て要因を考えてみましょう。

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フェルミ推定が全てではありませんが、情報感度が高い方なら必ず耳にしますし、トレーニングを受けている人と受けていない人のパフォーマンスは圧倒的に差があるので、使いこなさえないのは非常にもったいないことです。

また、就活エージェントを利用すればフェルミ推定に関する対策もできます。

就活のプロの力を借りれば効率よく就職活動を進めることができるのでオススメです。

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