市役所職員というと安心・安定のイメージがあり、「定時で帰れて、給与も上がっていくから市役所の職員になろう」と簡単に考えてしまう人も多いでしょう。
民間よりも楽だと勘違いをして試験を受けると不合格になってしまう可能性も高いので、志望動機の書き方を理解しておきましょう。
志望動機の書き方とポイント
1.仕事内容について把握する
市役所などの地方公務員を目指す場合、公務員としての考え方や、その業務内容を把握しておくことがポイントです。
仕事内容や考え方を把握していないと、志望動機・理由を書くのは難しいといえます。
本やインターネットでの情報収集、市役所への資料請求やインターンシップに参加して理解を深めていきます。
2.一般企業ではなく公務員で働きたい理由を明確にする
志望動機で聞きたいことの1つは「なぜ公務員なのか」という点です。
明確にすることは志望動機を考える上で重要なポイントです。
一般企業ではなく、地方公務員として働きたいのかを明示しなくてはいけません。
3.公務員として働きたい理由を具体的に書く
地方公務員の志望動機を書くポイントには、なぜその自治体、地域を選んだのかが挙げられます。
これはなぜ地方公務員を選んだのかと並ぶほど重要なポイントです。
地元だからではなく、なぜその市役所、区役所を選んだのかという理由が必要だといえます。
そこで働きたい理由が論理的に盛り込まれていると、説得力のある志望動機が作成できるでしょう。
4.コミュニケーション能力をアピール
コミュニケーション能力をアピールする内容を志望動機に盛り込むのも有効です。
自治体の仕事は役所内外に関わらず様々な人と関わる機会が多いといえます。
窓口対応はもちろんのこと、地元の企業や委員会と話し合いをする機会も少なくありません。
コミュニケーション能力があることをアピールすることで、印象がよくなります。
5.対応力や柔軟性について盛り込む
公務員の仕事は多岐にわたるため、対応力や柔軟性が求められます。
学生時代のエピソードなどを設けて志望動機に盛り込みましょう。
6.地域に寄り添って考えられることを伝える
地域についての理解、知識が必須です。
志望動機で地域にどれだけ寄り添って考えられるのか、熱意と志をしっかり伝えましょう。
地域の課題に対してどのように解決していくか、働く意気込みや熱意を志望動機に書くとよいでしょう。
7.公務員についていろいろな立場の人からの意見を聞く
公務員として、採用したいと思われるためには、1つの目線だけで公務員について考えていてはいけません。
公務員について、いろいろな立場の人からの意見を聞いて見ることも大切です。
良いところや悪いところ聞けて、今まで考えていたこととは異なる公務員像が見えてくるかもしれません。
志望動機の内容について
1.興味を持ったきっかけが分かる志望動機にする
市役所などの組織は企画政策から財務・広報・総務・税務・環境・土木・図書館・幼稚園と多種多様です。
市役所の仕事に興味を持ったきっかけについて含めるのがポイントとなります。
また、志望する市役所が自分の地域と違っても、具体的なエピソードが志望動機には必要です。
2.この地域を希望する想いを伝える
市役所は全国にあります。しかし、そのなかで「なぜこの地域に携わりたいのか」を明確にしておかなければ、他の応募者との差をつけることができません。
きちんと書くべき項目といえます。
上手く伝えるには、大きく3つの方法があります。
- 生まれ育った故郷だから
- ◯◯市の◯◯政策という取り組みに魅力を感じるから
(市が取り組んでいる行政政策を理由にする) - ◯◯市は、自然資源が豊富であり、高速道路の開通により、さらなる発展が見込め、その発展を支えたいから
(地域の特色を理由にする)
「生まれ育った地元を支えたい」は、理由としてはスッキリして、オススメです。
地元以外を志望する場合でも、その市町村が取り組んでいる政策や、発展の可能性などに言及すると「その地域でなければならない理由」を上手く伝えらます。
3.「人の役に立ちたい」「市民の暮らしを支えたい」想いを伝える
地方公務員の仕事は地域の人々が暮らしやすくするためのサービスを提供することです。
したがって、「人の役に立ちたい」「市民の暮らしを支えたい」という想いが大切になります。
志望動機の中で「人の役に立ちたい」「市民の暮らしを豊かにしたい」という想いが伝わるようにします。
学生時代から人々のためになる仕事がしたいと考え、幼児・児童への読み聞かせのボランティアに参加していました。
そこで、○○市の職員の方々と一緒に仕事をする機会があり、地域のことを誠実に考えて働く姿に感銘を受け、自分も地域のために職員として働きたいという思いが強くなりました。
このような内容で「人の役に立ちたい」「市民の暮らしを豊かにしたい」という想いを伝えます。
公務員の志望動機の例文
公務員の志望動機の書き方ポイントを押さえた地元と地元以外の自治体に志望する場合の例文を紹介します。
1.地元公務員の志望動機の例文
◯◯市が行っている防災活動が人の命を救ったことを聞き、大変感銘を受けました。
それをきっかけに被災地へのボランティアに参加し、大学では防災に関する講義で人命を守る方法、被害を最小限にする方法を学びました。
台風による被害が多い◯◯市で市民が安全に暮らせることはもちろんのこと、被害を最小限に食い止めることで損失額を減らし、○○市の財政にも貢献できればと思っております。
防災に関してボランティアや大学で学んだことを通じて、小さい頃から自分を育ててくれた◯◯市を支えていきたいと思っております。
2.地元以外の地域の公務員の志望動機の例文
以前、テレビで◯◯市の過疎化についての特集を見てから、地域の活性化について興味を持ち、大学では地域活性化のためのまちづくりに関する研究をしました。
何度も訪れて感じた◯◯市のまだ知られていない魅力をぜひ市外や県外にも伝えていきたいと考えています。
特に地元で愛される特産品◯◯やきれいな◯◯ビーチでのダイビング、豊かな自然で暮らすライフスタイルなどを提案し、まずは近隣の地域からの観光客を誘致したいと考えています。
大学時代に地元の××市での観光イベントに参加し、特産品の○○を宣伝する広告で売上を上げた結果、観光イベントの後に□□県のアンテナショップから商品を卸す依頼を受けた経験を活かし、◯◯市に貢献したいと考えております。
1つ目の例文では、台風被害が多い地域で被害を減らすことで財政に貢献することと自分を育んでくれた地域に対しての恩返しというキーワードが出ています。
そして、2つ目の例文では、テレビの特集をきっかけに訪れた自然などの素晴らしい自治体が抱える過疎化問題を特産品や新たなアクティビティー、ライフスタイルの提案などを行うことで活性化していきたいというキーワードで説得力のある文章に仕上げています。
両方とも大学時代の経験を織り交ぜて活かせる能力をアピールした志望動機になっています。
公務員の志望動機を書く際に忘れがちな注意点
応募した先が地元か地元以外かでアピール方法は異なります。
しかし、「地元に恩返しがしたい」「この地域に愛着があります」というような志望動機は、多くの人が書きます。
この理由で応募してもマイナスにはなりませんが、プラスにも働きません。
強く押し出すと場合によっては、マイナスになる可能性があるので控えめにとどめておくべきです。
市役所の志望動機では、「想いで溢れた志望動機」に固執するのではなく、「行政政策」や「地域の特色」を調べ、好きな地域だからこそどのようにしてより良くしたいのかなどを盛り込むとよいでしょう。
1.一つのことに固執して書かない
あるひとつの業務に特化した内容の志望動機を書いてしまう人がいますが、できれば避けるべきです。
公務員の業務は多岐にわたるため、部署異動も視野に入れた回答をする必要があります。
一つの部署にしか興味がない場合でも、他部署に関して聞かれた際は、「興味があります」「関心があります」と答えておきましょう。
2.スキルの高さや即戦力となる可能性を示唆する
公務員に限らずいえますが、「スキルの高い人」「即戦力と成りうる人」は、どこの企業や官公庁でも欲しています。
しかし、スキルの高さや即戦力を志望動機に含め忘れている人が多いのも現状です。
スキルの高さなどは、志望動機には入れるべきではないと思いがちですが、抜けなく自分をアピールするには必要なのです。
さらっと触れるくらいでも構いませんので、自分のスキルの高さをアピールしてみましょう。
3.将来の展望もしっかり盛り込む
将来どのようなことを成し遂げたいのかを伝えなければ、採用担当者がその人のどのような形で貢献できるのかを考えることができません。
採用担当者に伝わらなければ意味がありませんので、将来の展望を含め、その夢を実現するにはどのような行動をするべきかをしっかり伝えます。
4.安定のために働きたいは禁句
公務員を志望する人の大半は、安定が目的で試験を受けるといわれていますが、採用試験においてはこの「安定」は禁句です。
市役所は市民のために働き、時には自分の身を犠牲にしても市民を第一に考えなければならない仕事です。
市民を敬う心を持つ人が選ばれます。
中途採用や社会人の転職の際に、志望動機に含めることとは
採用する部署によっては年齢制限がありますが、年齢さえクリアしているなら中途採用や社会人の転職も受け入れています。
なぜ前職を退職したのか、なぜ前職を辞めてまで公務員になりたいのかの2点を、志望動機に採用担当者が納得できるように記載することが必要になります。
より即戦力を求める部署では、積極的に中途採用を受け入れています。
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