ビジネスにおいて、同僚や上司への連絡メール等の中で「取り急ぎ」と言う言葉を使用する場合があると思いますが、「取り急ぎ」と言う言葉の意味や用法について、正確に理解している自信はあるでしょうか。
言葉の意味や使い方について正確に理解している人は多くないようです。
間違った使い方をされている代表的な言葉の一つともいわれています。
間違って使うと恥ずかしい上に失礼な言葉にもなるので、ここでしっかりと意味や使い方を確認して正しく使えるようにしましょう。
「取り急ぎ」の意味
「取り急ぎ」は「取り急ぐ」という動詞の連用形で「とりあえず急いで」を意味します。
「とりあえず」は日常的に使われるのでご存知かと思いますが「本来なら取るべきものも取ることが出来ないような状況で」といった意味から転じて、「大変急を要するような事態があったことで十分な準備は出来ていないが差しあたって」といった意味となります。
ビジネスで使われている「取り急ぎご連絡まで」は「十分な連絡ができずに申し訳ありませんが、ひとまず連絡できる範囲でご連絡させていただきます」というニュアンスを含んでいるといえます。
また、慣用的な修飾表現として季節の挨拶状などの文面で使われる場合もあります。
予期せぬ便りの唐突さや相手を大事に思う気持ちなどを表現するときに用いられます。
【例】
些少ではありますが、取り急ぎ爽やかな初夏の香りをお届けします。
「取り急ぎ」の使い方
「取り急ぎ」はメールや荷物を受け取ったことや報告書などの書類に目を通したなどを伝えたいときなどに使用します。
簡潔に急いで伝えたいことがある場面に向いているフレーズです。
また、「取り急ぎ」は儀礼を省いたフレーズでもあるのでそれを許される相手にしか使用することができません。
そのため、顧客や関係の浅い上司に対しては使用しない方が無難です。
「取り急ぎ」の例文
「取り急ぎ」を使用する場合は、至急伝えたいことを簡潔に伝えることが大切です。
- ○○の件につきまして取り急ぎ現時点での報告を申し上げます。
- 明日のアポの内容について確認しました旨取り急ぎご報告いたします。
- 取り急ぎ、メールにてお礼申し上げます。
「取り急ぎご連絡まで」に関する注意点
「取り急ぎご連絡まで」と文末につける使い方は人間関係の構築ができていない目上の人や取引先には適していません。
「〜まで」で文末を締めくくることは敢えて儀礼をカットして失礼を際立たせてしまいます。
「取り急ぎ」は「まずは」に置き換えると丁寧な印象になります。
ぶしつけな印象が薄れます。
目上の人に急ぎ報告を入れたい場合などに「取り急ぎ」の代わりに活用できます。
ビジネスではこういったほんの些細な配慮が非常に重要なのです。
【例】「取り急ぎご報告(ご案内)まで」
→「まずはご報告(ご案内)申し上げます」
→「まずはご報告(ご案内)のみにて失礼いたします」
→「まずは用件のみにて失礼いたします」
ビジネスメールにおける「取り急ぎ」の使い方
「取り急ぎ」は手紙文で使われていた言葉でビジネス文章やビジネスメールの末文に使われるようになったのは最近のことです。
「取り急ぎ」は「急な用件を伝える」という使い方が一般的です。
意味合いや使い方を間違えると相手に対して失礼にあたる場合があるので注意が必要になります。
ビジネスメールではもっぱら「取り急ぎご連絡まで」というような使い方をします。
「取り急ぎ」とつけたら、その後に続く文章はできる限り簡潔にします。
「取り急ぎ」と書いておきながら、読むのに手間や時間がかかるような、まとまりのない内容を続けてはいけません。
後に続く言葉は一語二語、せいぜい三語までというのがビジネスメールにおける「取り急ぎ」の使い方の基本になります。
なお、目上の方に急用のビジネスメールを送るときには「まずは、確認のみの連絡になります。よろしくお願い致します。用件の身で失礼致します。」などのように「取り急ぎ」の表現は控えます。
また、「取り急ぎ」は謝罪やお礼につけてはいけません。
「取り急ぎ」には「とりあえず」という意味があるため、「取り急ぎお礼まで」というと「とりあえず、お礼をしておきます」という意味になり、相手に不快感を与えてしまいます。
相手の受け取り方で言葉のニュアンスは変わる
「取り急ぎ」は、相手や状況によって受け取られ方が変わってくる言葉です。
「急いでいる」、「とりあえず連絡を取るべき」など、お互いが状況を理解しているときは「取り急ぎ」の一言で使うことで言葉の持つ意味よりも多くの情報を相手に伝えることができます。
反対にお互いが状況を理解していないときに「取り急ぎ」の言葉を使えば、相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。
その言葉の使い方が「誤り」や「失礼」などと受け取られます。
「取り急ぎ」は、お互いが急いでいる状況だということを理解していて、さらに「取りあえず送ります」といえる間柄なら使ってもよい言葉です。
少しでも使っても大丈夫かなと不安になるようならば、使うべきではないシチュエーションと考えるべきで別の表現を使うほうが無難です。
問題が生じるか生じないかは、すべて人間関係が礎になっているといえます。
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