会社に行っても仕事がない。近頃、よく聞く「社内ニート」。その意味は、「会社内」と「ニート」の組み合わせ通り、社内の仕事が与えられず、ニートのように暇を持て余している人のことをいいます。
かつては働く気のない中年に多く、窓際族と呼ばれていましたが、最近では若者の社内ニートも増えているようです。
日々忙しく、業務に追われている人にとっては羨ましく聞こえるかもしれませんが、実際にそうなってしまうと、実は非常に辛いことなのです。

会社に行っても仕事がない人の分類
会社に行っても仕事がない人のことを、「社内ニート」、「社内失業」、「窓際族」と呼んでいますが、それぞれの言葉で使われるニュアンスは若干異なります。
1.社内ニート・社内失業
社内ニートと社内失業は同じ意味で、会社員ではあるが仕事を与えられずに、ほぼ働かずに就業時間を過ごしている人のことを指します。
ニートは就学や就労もせず、さらに求職活動等も行っていない就労意欲のない人を指します。
2.窓際族
窓際族は社内ニートや社内失業と同様に会社に勤めているものの仕事がない人のことを指しますが、主に中高年の場合に使われます。
出世できなかった中高年の社員や管理職から外れた中高年の社員を窓際に追いやるということから、窓際族と呼ばれるようになりました。
社内ニートが発生する要因
社内ニートが発生する要因として、長引く景気低迷で事業が縮小し、仕事が減っても簡単に解雇できないことや若手社員を育成する余裕がなく、放置され続けられていることにより、社内ニートが発生するといわれています。
仕事のモチベーションが高い人ややる気がある人が社内ニートになってしまった場合はとても辛い心理状態となってしまいます。
社内ニートになりやすい人の特徴
社内ニートになりやすい人の特徴は、以下のような人に多く該当します。
- 仕事が嫌いで仕事を出来るだけやりたくない人
- 自分に与えられた仕事しかしない人
- 与えられた仕事だけを時間をかけてやろうとする人
与えられた仕事をしているので一見問題ないように感じるかもしれませんが、根底には仕事を出来るだけやりたくないという考えがあるので、与えられた仕事しかしないという行動スタイルが見られます。
与えられた仕事以外のことをしないわけですから、必然的に重要な仕事からは除外されていきます。
与えられる仕事が少なくなっていくことになります。
このような状況になると周囲にも認識され、社内でも浮いた存在になります。
また、自分自身が必要とされていないと感じることも増えてくることになるでしょう。
これは年齢に関係なく起こり得る状況ですので、新入社員であっても社内ニートになる可能性はあるわけです。
そのようにならないためも自分自身の仕事に対する取り組み方から見直していかないといけません。
また、上司に対しても仕事への熱意があることを認めてもらう必要があります。

社内ニートからの脱出! 転職せずに生き残る方法
1.積極的な勤務態度を見せる
社内ニートになる人の多くが仕事をしているつもりになっている状態になっていることなのです。
担当している仕事の量に満足している人や、新しい仕事への意欲が全くない人は、積極的な勤務態度を見せることで社内ニートを脱出できるかもしれません。
この「仕事をしているつもり」のタイプの人は、周囲からの評価は良いですが、上司からの評価は悪い場合がほとんどです。
それは、周囲の社員から見れば、仕事はきちんとこなす人と認識されても、上司からは積極性のない社員と認識されています。
積極的に業務をこなし、今まで以上に成果をアピールすることで積極性をアピールすべきです。
2.無駄な残業をしない
社内ニートが無駄な残業をする原因は2つあります。
1つはスケジュール管理が下手で時間内に業務が終わらないという場合。そして、もう1つは残業は仕事を多くしているという間違った認識を持っている場合です。
スケジュール管理が下手な人は数多くいますが、このタイプの人の中にも種類があって、実際はスケジュール管理が苦手なわけではないのに残業する前提でスケジューリングする人もいます。
それは、残業代のためだったり、残業している人が仕事をしていると思っていたりとその理由は様々あります。
本当に仕事ができる人は、何か特別な事情がない限り、残業はしないものです。
意味もなく残業をしている人は、もうすでに社内ニートの候補になっているかもしれません。
3.スピードよりも内容重視の仕事をする
社内ニートの特徴の1つに「仕事のスピードは速いが、小さなミスが多い」ことが挙げられます。
たくさんの仕事をこなすことができますが、ミスが多いと直す時間もかかってしまい二度手間になり、結果的には他の人よりも時間がかかることで、社内での信用を失ってしまうというマイナスの結果になってしまうこともあります。
ミスのない仕事をするというのは、企業に勤める社会人の常識です。
その基本がなっていない人には新しい仕事を任せようという気にはなりません。
社内ニートになってしまった原因は意外と自分にあるのかもしれません。
4.社内のコミュニケーションを意識する
仕事をする上で一番大切なのは、社内でのコミュニケーション能力です。
上司や先輩とのコミュニケーションは社内ニートにとっては難しい課題かもしれません。
しかし、転職せずに社内ニートを脱出するにはとても重要なことです。
ミスを指摘されたり、先輩や上司から怒られたりした時に人のせいにする社員や新しい仕事を依頼されたときに「忙しいから無理」とすぐに断ってしまうような人は、周囲とのコミュニケーションが上手くいっていないかもしれません。
周囲からは仕事を頼むのが面倒な人と思われてしまう可能性も多いです。
もらえる仕事はできる限り受けて、一生懸命な姿勢をアピールすれば社内ニートを脱出できるかもしれません。
5.日々の仕事に刺激を取り入れる
基本的には毎日同じ作業ばかりで、飽きてくる人も多いかもしれません。
30代、40代にもなると仕事内容はある程度知っていて、毎日同じ業務をこなしているとそう思いたくなります。
しかし、それでは仕事がマンネリ化してしまって、やる気がなくなってしまうことも多いです。
それが原因で社内ニートになってしまう人も決して少なくありません。
仕事に刺激を取り入れるためにも目標設定や積極的に新しい仕事を提案したりするなど、今までにないスタイルで仕事をするとよいでしょう。
また、上司や先輩と仕事について話し、仕事に対しての意識を高めるのもオススメです。
やる気に満ち溢れた先輩に話を聞いてみると自分自身にもやる気が起きて、そのやる気が認められて、社内ニートを脱出できるかもしれません。
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