仕事と技術

アウトソーシングの意味とは?|導入するメリットとデメリットとは何か?

投稿日:2018年6月8日 更新日:

アウトソーシングは外部(アウト)からの調達(ソーシング)を意味します。すべての業務を社内だけで完結している企業は存在しないでしょう。アウトソーシングは、仕事を担う人やサービスを、契約によって外部から調達し、企業活動に生かす経営手法です。

たとえば、経理の仕訳や製品の輸送、Webサイト制作など様々な外部の力を借りています。また、現在はクラウドソーシングなども多く活用されているため、アウトソーシング選択のハードルは以前に比べて低くなっています。

今では一般的となったアウトソーシングですが、導入開始時は、会計・税務などの定型的でかつ外部専門家に委託すること、高い品質が実現できる業務や工場の作業外注などの繰り返し作業業務がコストが安く、アウトソースの対象となっていました。

今後はコア事業・業務だけを社内に残して、ノンコアの部分は外注・アウトソースまたはツール(システム)化する動きはますます加速していくことが予想されます。

アウトソーシングの意味

アウトソーシングとは、社内の組織で賄っていた業務を外部の会社に委託するという意味です。もしくは、新たに行う事業の一部を外部の会社からサービスを購入し、委託するという意味です。

アウトソーシングの目的は、品質やサービスの向上やコスト削減など、さまざまあります。外部の会社に業務を委託することで、これまで社内で賄っていた煩雑な業務を整理することも可能になります。

一部の業務をアウトソーシングすることによって、貴重な人材を新規ビジネスを立ち上げに生かすことも可能になります。

アウトソーシングのメリット・デメリット

企業が生き残っていく上でアウトソーシングは経営戦略として重要な位置付けとされますが、さまざまなメリットやデメリットがあります。

1.アウトソーシングのメリット

(1)人件費の削減

専門的な高度な業務を専門業者に外部委託することで、人件費を変動費化させる点が挙げられます。そのため、限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ)を有効に活用でき、事業への「集中と選択」が可能となります。

また、人件費の固定化を防ぐだけでなく、スタッフに派遣による人材確保により、育成費用も削減できます。アウトソーシングを導入する理由として、真っ先に人件費の削減を掲げる企業が多くあります。

(2)企業競争力の強化

アウトソーシング導入は企業が持つ経営資源を効率的に活用するための経営戦略といえます。顧客のニーズが多様化・複雑化しているため、企業は顧客ニーズを迅速にキャッチし、柔軟に対応しなければいけません。

従業員が行なっていた業務の一部をアウトソーシングすることによって、コア事業に経営資源を集中させることができます。その結果、企業が持つ企業競争力の強化につながります。

(3)業務の品質向上と効率化

アウトソーシングを活用する場合、委託先となる企業は専門性の高い業務遂行能力を持っています。そのため、業務経験のない企業が最初から部署を設立し、運用するよりも品質が高くなるメリットがあります。また、迅速に対応できることから、時間的コストも省くことができます。

自社で全ての業務を賄うよりも一部の業務をアウトソーシングすることで、業務の効率化につながりやすく、組織のスリム化につながります。

2.アウトソーシングのデメリット

(1)社内ノウハウが蓄積できない

業務を外部委託することで費用や時間的コストを削減できる反面、専門性の高い業務の知識や経験を自社で蓄積できないデメリットがあります。

自社でノウハウが蓄積できていないため、アウトソース先の企業の事業撤退や倒産の際に、一定期間、社内機能がマヒするリスクがあります。

(2)ガバナンスの弱体化

社内業務を外部の会社にアウトソーシングすることで、業務がどのように進められているかを把握する機会が失われ、ガバナンス(企業統治)が弱体化するデメリットがあります。

アウトソースした業務のどの工程で効率化や品質向上しているのかが見えにくいために、委託先との認識がずれる可能性があります。

(3)情報漏洩リスクの増加

情報システムの発展に伴い、個人情報保護の観点から企業には情報管理の徹底が求められています。

アウトソーシングの業務範囲は一般事務・受付作業以外にも個人情報を扱う人事関連やカスタマーサポート、データセンターの運営、情報システムの構築なども含まれるようになり、委託先の会社が個人情報を含む企業機密を扱う機会が増えています。

そのため、業務をアウトソーシングする際は、機密情報が漏洩するリスクがあります。個人ハッカーだけでなく、国家単位でのサイバー攻撃も珍しくなくなり、その脅威は日に日に増しています。

また、強固な情報セキュリティ体制を構築している委託先でも従業員のモラル低下による情報漏えいのリスクがゼロではないため、アウトソーシングを活用する際は情報漏えいリスクを考慮した上で実行可否の判断をしなければいけません。

アウトソーシングを活用するときに気を付けることとは?

アウトソーシングの基本的な考え方はコアとノンコアの業務に分けて、ノンコアにあたる業務を中心にアウトソーシングするかどうか検討することになります。

アウトソーシングするかしないか、そして、アウトソーシングしない場合、正社員を使うか派遣を使うかについて検討することになりますが、これらについては、目に見えない部分の検討も重要になります。

外部のリソースを利用するということは、社風・働き方・価値観が違う外部の企業からサービスの提供を受けるわけで、自社で管理ができない部分が増えることを意味します。当然、業務改善やノウハウの蓄積もできません。

また、コスト削減計画や業務プロセスの標準化・効率化も必要ですが、アウトソーシングの対象となる業務を特定した場合、それまで担当してきた社員をどのように処遇するかという大きな問題が起こります。

さらに派遣社員を受け入れる場合は将来的に直接雇用を想定することも念頭に置かなくてはいけません。労働者派遣法も直接雇用を見越した内容になっているため、必要なときだけ雇えるという発想は昔ほど安易にできなくなりつつあります。

このようにさまざまな角度から検討も行い、アウトソーシングの活用を図るべきです。

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